イカは魚と比べればおろすのが簡単な上に、低カロリー高タンパクのヘルシーな素材。実に様々な料理に利用されています。今回はスルメイカのオススメ料理をご紹介したいと思います。
スルメイカは肝が命
沢山いるイカの中でもスルメイカが重宝されるのは、その肝のおいしさがあってのこと。ケンサキイカやヤリイカ、アオリイカが高級食材の御三家と言われますが、いずれも外套膜の中には肝がありません(小さく肝はありますが、スルメイカほど充実した肝はない)。
中にはこの肝を食べることに抵抗がある方もいるでしょう。その理由は、クセがある、匂うなどのマイナスイメージがほとんどです。しかし、断言しますが、新鮮なスルメイカの肝はクセも匂いも全くありません。クリーミーで濃厚な脂肪分ですので、鮮度さえ保たれていれば、これほどおいしいものはないです。いわばフランス料理の食材、フォアグラみたいなものですので、スルメイカの肝を利用しない手はありません。
塩辛などオススメ料理
スルメイカの肝を使う料理の筆頭は、塩辛です。
東北では、切り込みという料理が親しまれていますが、コレも塩辛と同じようなものです。魚でいえば、アンコウのとも和えのようなものですから、不味いわけがありません。
作るコツは、水分を丁寧に抜いてから肝とイカの切身を混ぜること。味噌を入れたり、イカスミを入れたりなど、いろいろな作り方があります。日本酒には最高に合います。
肝とイカの身を一緒に包丁でたたいて、つなぎを入れて出汁で煮るツミレ汁もおいしいですし、フライパンで焼けばイカハンバーグとしてもおいしいです。もちろん、スルメイカは一夜干しでも、塩焼きでもおいしくいただけるイカですので、釣行後の楽しみは無限大に広がります。