「ためる」とは?

「力強い引きはサオでためて……」

と表現するアングラーがいる。「ためる」とは、溜める、と漢字にするならそんなところだろうか。魚の引きに対して、サオでこらえる。サオの力の制御内において、自由に走らせない、抑える、という意味だ。

ただ「ためる」というのは、強気にいくことではない。つまりサオでリフトするという意味ではない。魚との駆け引きで、イーブンくらいにする、くらいの感覚だ。具体的には、ぐっと手元で引きを抑えて、ドラグを使いながら魚をある程度泳がせて、サオを適度に曲がり込ませながら、魚を遠くにいかせない、そんな感じだ。

「勝負する」とは?

ルアーフィッシングでもエサ釣りでも、掛けた魚と「勝負する」という場面がある。

「勝負する」とは、肝心要のところで、強気にいくことだ。ある程度魚を弱らせたり、あるいはストラクチャー周りなど魚有利の条件でやっているときに、それ以上時間をかけずに勝負して決着をつけてしまう、という意味。

分かりづらい「ルアーフィッシング」用語集:経験者が使う感覚的な言葉
(画像=大型根魚とは早めに勝負した方がいい(提供:TSURINEWSライター井上海生)、『TSURINEWS』より引用)