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この研究のスゴイところ「人間に応用できれば暗記科目は脳内カンニングできる」
この研究のスゴイところ「人間に応用できれば暗記科目は脳内カンニングできる」

(画像=記憶した画像はテスト会場に持ち込んだ教科書のように使えるために「脳内カンニング」が可能 / Credit:Canva,『ナゾロジー』より 引用)
今回の研究で、快楽を伴った状態がサルの脳を「自動記憶装置」のように変えられることを示しました。
この結果は、脳は無意識の状態でも視覚情報を記憶ができることを示唆しています。
もし同じ仕組みが人間の脳にある場合、脳刺激と組み合わせることで教科書を丸暗記するような自動記憶が可能になるかもしれません。
ただこの場合、教科書の内容はあくまで風景の一種として記憶されるため、テストで点数を取るには記憶した内容を「脳内で改めて読書する」という過程が必要となるでしょう。
それでも、暗記科目では「脳内カンニング」となって絶大な効果を発揮すると期待されます。
また快楽の回路を作動させる仕組みは、パーキンソン病や外傷性脳損傷などドーパミン不足が関連する認知症治療にも応用できます。
ただし、快楽を自動で引き出す仕組みを使いすぎると、脳がドーパミン中毒になる危険性があるので要注意かもしれません。
ビリビリするのは嫌なので、電気刺激以外で脳にドーパミンをさせる手法の確立に期待ですね。
提供元・ナゾロジー
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