サビキ釣りにさしエサが有効な状況
サビキは擬餌バリなのに、なぜさしエサが要るのか?と疑問に思われる方もおられると思う。夏から秋にかけての豆アジ、小アジは、自然界でプランクトンを主に捕食しているので、まきエサのアミエビだけでこと足り、さしエサは不要だ。
しかし、サイズアップした25cmオーバーのデカアジ(中アジ)や30cmオーバーの大サバになると、エビ、虫類、マイクロベイトと呼ばれる小魚などを捕食しているので、サビキバリでは食いつきが悪いことがある。そこで、デカアジ、大サバ狙いには、サビキバリにさしエサを付けると、釣果がよくなることがある。
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穴釣りのエサとしても使える
デカアジ、大サバが捕食している小魚、エビ、虫類などは、実はテトラの穴釣りのターゲットであるガシラ(カサゴ)、アイナメ、メバル、クジメ、ベラなども捕食している。つまり、サビキ釣りに使えるさしエサは、テトラの穴釣りのエサと共通なのだ。ただし、シラサエビは、穴釣りには有効でも、サビキ釣りには適さない。
テトラのある波止に釣行する際は、サビキ釣りで釣れなくなったら、同じエサでテトラの穴釣りに転じることもできるので、タックルをサビキ釣りと穴釣りの2種類用意しておくと、お土産が増えるかも。
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サビキ釣り、穴釣りに使えるさしエサ
では、具体的にどんなものがあるのか見ていこう。
オキアミ
海釣りでは説明不要の万能エサと言っていいだろう。サビキバリに付ける場合は、身の締まったハードタイプのSサイズが適している。
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虫エサ
虫エサの中でも最もポピュラーな青イソメ、イシゴカイも、説明は不要であろう。穴釣りでは終日、サビキ釣りでは春のバチ抜け(ゴカイ類の大量孵化)のシーズンや、夕暮れ・夜に付けると釣果が上がる場合がある。
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イカの細切り
アジングのワームが多種多様なのは、海のコンディションによって魚からの見え方が違うのが理由らしい。それと同じしくみで、2~3cmのイカの細切りを刺しエサにすると、魚からの見え方次第で釣果に差がつく場合がある。
番外編 リアルタイプのワーム
イワシやボラの稚魚に似せたリアルタイプのワームも、デカアジ、大サバ狙いのサビキ釣りでは、ハゼコやイサザの代用品として使える。
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