目次
7. 本宮から奥社までの見どころ
8. 金刀比羅宮のイベント「三大祭り」

7. 本宮から奥社までの見どころ

【香川県】金刀比羅宮の参道~本宮~奥社の見どころ・ご利益・アクセス方法・お土産情報などを徹底取材
(画像=『たびこふれ』より引用)

金刀比羅宮の本宮まで、785段の石段を登りきりましたが、この表参道にはまだ先があるのです。

通常の参拝や遠足、レクリエーションで来られる方は本宮で引き返しますが、本宮の社殿の右側にある石段からはさらに先へ進むことができます。

体力のある方のみ石段をあと583段登りましょう。そうすれば、奥社でさらなるご利益を受けることができます。

7.1 常磐神社

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(画像=『たびこふれ』より引用)

<石段832段目付近にある常盤神社>

奥社へ向かう石段の中には、銅板屋根が目印の常盤神社があります。御祭神として、武雷尊(たけいかづちのみこと)、誉田和氣尊(ほんだわけのみこと)という、武勇の神様が祀られています。全国の「八幡神社」でよく祀られている神様です。

常磐神社の先にある鳥居をくぐった先は、一気に石段の傾斜がキツくなります。くれぐれも足元にはお気をつけて。

7.2 白峰神社

【香川県】金刀比羅宮の参道~本宮~奥社の見どころ・ご利益・アクセス方法・お土産情報などを徹底取材
(画像=『たびこふれ』より引用)

<石段923段目付近にある白峰神社>

奥社へ向かう表参道の鳥居から50段ほど進むと、朱色の柱が目印の白峰神社(しろみねじんじゃ)があります。ここには御祭神として、崇徳天皇(すとくてんのう)とその御母である待賢門院(たいけんもんいん)が祀られています。

この付近は「紅葉谷」(もみじだに)という別名を持つほど、秋には素晴らしい眺めを見せてくれるそうです。枝いっぱい紅く染まった紅葉に、社殿の朱塗りが映える様子は、ぜひ一度見たいものです。

7.3 菅原神社

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(画像=『たびこふれ』より引用)

<石段974段目付近にある菅原神社>

白峰神社の先にある菅原神社(すがわらじんじゃ)の御祭神は、学問の神様としても広く知られる菅原道真(すがわらのみちざね)です。菅原道真は讃岐守(さぬきのかみ ※現在でいう県知事のようなもの)を務めたこともあり、その縁で金刀比羅宮とは深い縁を持ちます。

7.4 卯花谷休憩所

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(画像=『たびこふれ』より引用)

<石段1098段目付近にある卯花谷休憩所>

奥社への表参道の途中の「卯花谷」(うのはなだに)には、赤い屋根が目印の卯花谷休憩所もあるのでぜひ休んでいきましょう。「卯花谷」という名は、この谷にかつてウツギが群生していたことからつけられたそうです。

【香川県】金刀比羅宮の参道~本宮~奥社の見どころ・ご利益・アクセス方法・お土産情報などを徹底取材
(画像=『たびこふれ』より引用)

山の上に続く石段は、本殿までの785段より傾斜が高い場所が多いので、しっかりと休憩をとることが大切です。

7.5 厳魂神社

【香川県】金刀比羅宮の参道~本宮~奥社の見どころ・ご利益・アクセス方法・お土産情報などを徹底取材
(画像=『たびこふれ』より引用)

<石段1,368段目付近にある厳魂神社>

にぎやかな琴平の街から1,368段の石段を登り切り、ついに奥社である厳魂神社(いずたまじんじゃ)に到着しました!

厳魂神社にはご祭神として金刀比羅本教の教祖である厳魂彦命(いずたまひこ)が祀られています。

厳魂彦命は、「金比羅大権現」の別当(金刀比羅宮を統括する役割)・金光院宥盛(こんこういんいうせい)として応仁の乱などで荒れ果てたこの神社を整備し、いまの金刀比羅宮の礎を築いたそうです。

そして言い伝えによると、1613年(慶長18年)に「死して永く当山を守護せん(死んだ後も長くこの山を守る)」と言い残し、天狗に姿を変えてこつ然と消えた、とも言われています。

そんな金光院肴盛を厳魂彦命として祀ったのがこの神社なのです。

【香川県】金刀比羅宮の参道~本宮~奥社の見どころ・ご利益・アクセス方法・お土産情報などを徹底取材
(画像=『たびこふれ』より引用)

金刀比羅宮とこの地を守る天狗に想いを馳せながら、社殿横の眼下に広がる讃岐平野を見渡してみましょう。天狗となった厳魂彦命は、この香川の街を見渡しながら、いま何を思うのでしょうか。

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(画像=『たびこふれ』より引用)

奥社横の社務所では奥社オリジナルの「ニュー天狗お守り」をいただくことができます(初穂料800円)。天狗のお力を借りて、数々の厄災から身を守ってくれるそうです。

8. 金刀比羅宮のイベント「三大祭り」

2000年の歴史を持つ金刀比羅宮では「三大祭り」と呼ばれる祭りが開催されています。それぞれ紹介していきましょう。

8.1 祈年祭

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(画像=『たびこふれ』より引用)

<画像提供:金刀比羅宮>

例年2月17日には、五穀豊穣と国の繁栄を願った「祈年祭(きねんさい)」が行われます。

8.2 例大祭

【香川県】金刀比羅宮の参道~本宮~奥社の見どころ・ご利益・アクセス方法・お土産情報などを徹底取材
(画像=『たびこふれ』より引用)

<画像提供:金刀比羅宮>

毎年10月9〜11日の間には、金刀比羅宮を挙げて「例大祭(れいたいさい)」が行なわれます。

この例大祭では、年に一度だけの「お下がり」を見ることができます。お下がりとは大行列のことで、大神様(御神体)を神輿で担ぎ、500人の平安装束の人々とともに石段を降り、平野部のにぎやかな門前町に繰り出します。

先頭だって神様を誘導できるのは、邪心のない子供のみという考え方から、「お頭人」と呼ばれる男の子2人と「お駕籠(おかご)」と呼ばれる女の子2人が、その大役を務めます。

馬に乗せられて数百人の行列を先導したり、神事として「七膳片端」(ひちぜんかたはし)と呼ばれる食事をとったりするなど、お頭人さん、お駕籠さんは、大忙しで神事をこなしていきます。

8.3 新嘗祭

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(画像=『たびこふれ』より引用)

<画像提供:金刀比羅宮>

毎年11月23日には、収穫を祝う「新嘗祭」(にいなめさい)が行われます。

新嘗祭では、神饌田(しんせんでん ※神様にお供えする米を育てる田んぼ)で収穫した稲穂で「懸税」(かけちから)を作り、その年の実りとともに神様にお供えするのです。