くろがね小屋ってどんな小屋?

くろがね小屋は、奥岳登山口から2時間ほど登ったところ、山頂からは1時間弱下ったところにあります。写真は4月初め、青空の下で真っ白な雪の上を歩いていくと、だんだん硫黄の匂いが強くなってくるとともに、木のぬくもりが感じられる、宿泊定員50名ほどの小屋が見えてきます。小屋の裏手は火山性ガスが噴出していて、立ち入り禁止です。

山小屋なので就寝スペースはオープンですが、定員以上に予約を取らないので、人気の山小屋にありがちな2人で1つのお布団なんてことはなく、リラックスして眠ることができます。2021年3月で1度営業を休止して、建て替えられる予定なので、風情のある今の小屋に泊まることができるのは今のうちです!

【福島】ほんとの空の下「安達太良山」のくろがね小屋の白濁湯
(画像=『たびこふれ』より 引用)

これぞ源泉!底が見えない白濁の濃さ

小屋に着いたらまずは温泉ですね。ここのお風呂は、小屋の近くから湧出している源泉のかけ流しで、男女1つずつ内湯があります。うっすら青みがかった白濁湯は酸性泉ですが、あたりは柔らかく、ほんのりぬめりのあるお湯でお肌がすべすべになります。

ここから麓の岳温泉まで、日本で最長約8kmも引き湯をしているそうですが、岳温泉はくろがね小屋のお湯と比べると濁りが薄く、硫黄の匂いも控えめです。この白濁は源泉地ならでは。豊富なミネラル成分のせいで引き湯の管が詰まりやすく、湯守の方が毎週のお手入れをして下さっているそうです。

【福島】ほんとの空の下「安達太良山」のくろがね小屋の白濁湯
(画像=『たびこふれ』より 引用)

お風呂でしっかり温まったあとは、もちろんビール!そして、夕食のメニューは小屋秘伝レシピのカレーライスです。持参した酒肴をつまみながら飲んでいて、夕食前にお腹が膨れてしまいましたが、このやや甘めなカレーはとってもコクがあって美味しかったです。

このカレーは本当に美味しくて、それほどカレー好きではない私も、お腹苦しい!と言いながらおかわりしてしまいました。美味しい山小屋ご飯の特集やランキングやでも、取り上げられることが多いのも納得のお味です。

【福島】ほんとの空の下「安達太良山」のくろがね小屋の白濁湯
(画像=『たびこふれ』より 引用)