熊本県上天草市では現在、「釣りを軸にしたブルーツーリズム推進コーディネーター」として地域おこし協力隊を募集しています。釣りに特化した地域おこし協力隊の募集は、全国的に珍しいケースです。

釣りのメッカ「上天草市」

上天草市は、釣りを地域資源ととらえ、釣りによる地域振興を「ブルーツーリズム事業」として進めています。市民による釣りを活用した地域振興の取り組みを始まっており、この取り組みをさらに推進するため、市及び民間団体等と連携し、事業を推進していく人材の募集に至ったと言います。

多くの釣り客が訪れる「釣りのメッカ」として県内外に認知されている上天草市。先日も「釣りライター養成講座をスタートする」ニュースが話題になったばかりです。

風光明媚な場所で、人情味あふれる人々や美味しい海の幸・山の幸に囲まれながら、地域おこし協力隊として活動するのはとても貴重な経験になりそうです。上天草市は「市を釣りで盛り上げる意欲と情熱のある方の応募をお待ちしております」としています。

活動開始は2021年10月1日を予定。応募締め切りは8月13日となっています。

釣り特化型「地域おこし協力隊」の募集開始 気になる内容と待遇とは?
釣りに特化した人材を募集中(提供:上天草市企画政策部企画政策課)(画像=『TSURINEWS』より 引用)

「地域おこし協力隊」とは?

最近よく聞くけど、そもそも「地域おこし協力隊」って何?いう人のために補足します。

「地域おこし協力隊」は、都市地域から地方に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域活性化の支援や、農林水産業への従事、住民支援などの地域への協力活動を実施しながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。

隊員は各自治体の委嘱を受け、活動報償費をもらいながら活動に従事します。任期は概ね1年~3年。総務省が発表している資料によると、隊員の約7割が20~30代で若年層が中心になっています。また、任期終了後も約6割の人が同じ地域に定住しているそうです。

2020年度には約5500名の隊員が全国で活動したと言います。「地域おこし協力隊」を主管する総務省は、2024年度に8000人に増やすという目標を掲げています。