ゼロ・エミッションを成し遂げるかも!

「うんち」から”水素と炭素”を回収する環境にやさしい技術が発表される!
(画像=シャー氏とRMIT大学が開発した新しいリアクター/Credit:RMIT、『ナゾロジー』より引用)

この新しいリサイクルアプローチでは、高価な触媒を必要としません。それどころか、水素生成に必要な材料すべてを廃水処理場で調達できるのです。

また、この方法はバイオソリッドやバイオガスに含まれる炭素を捕捉し、温室効果ガスの大気放出を防げます。

そのため将来的には、ゼロ・エミッション(廃棄物の排出がゼロである仕組み)に近い廃水処理地区の実現も可能でしょう。

さて、この画期的なリサイクルの中心となっているのが、研究チームの開発したリアクター(化学反応装置)です。

これは従来のリアクターを最適化しており、シャー氏によると「これほど驚異的な熱と質量の統合を実現できるリアクターは他にありません」とのこと。

このリアクターは特許取得済みであり、廃水処理以外にもバイオマス、プラスチック、コーティング産業に応用できる可能性があります。

現在、この研究はサウスイースト・ウォーター社の支援を受けており、製造中の実験工場で新水素生成技術を試験する予定です。

参考文献
rmit

提供元・ナゾロジー

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