シーバスは立て続けに

「いかにも」という、少しえぐれが入ったキワのクサい場所と、オープンの波間でシーバス連発。食いが立ったのは1時間くらい。60cmオーバーが2つ、50cmが2つだった。

LT(ライトタックル)シーバスゲームで65cmアップ頭に本命4匹
(画像=50cmからスタート(提供:TSURINEWSライター井上海生)、『TSURINEWS』より 引用)

さすがに60cmクラスとなると、LTタックルでは、まあまあ格好悪いほどの(いや逆に格好いいほどの?)獲り方になる。魚に泳がせて、攻守交替、ドラグを締めて巻いて巻いて思い切りリフトアップ。フィーッシュ!と叫ぶ王様のような釣り方で、王様ならばサマになるのだが、こちらはフィネスの庶民である。華奢なロッドのしなり方が、ちょっと釣りそのものに無理を感じさせる。

居付きの大型がヒット

この場所には昔シーバスゲームを始めたころに来たことがあって、当時のシーバスの先輩である、年齢的には後輩から、「1発しか狙えない居着きの親子がいるんです」と教えられていた。そいつを私は以前、掛けてバラしている。

ここだよここ、と内心呟きながら、ちょっと足場が危うい場所に近付いていく。以前と変わっていないストラクチャーを発見。下手投げで放り込む、その前に、ふと何かが頭を過ぎって、ルアーを蓄光させた。薄曇りの一発勝負で、ルアーのシルエットを見つけてもらえなかったら終わりだ、と瞬間的に悟ったのだ。

すると、キャストも落ち着いて決まって、巻き出しでドン!狡猾な居着きならでは、ラインを切るために岸に走っていく。この日のルアーは買いたての新品、フックもフレッシュなD社のもので、私はそのハリに賭けた。ドラグを締めて、0.3号のPEの力で寄せられるだけ思い切り寄せる。2分ほどかけて、獲りやすいコースに魚を持ってきた。

二、三発のエラ洗いに耐えて、足元への突っ込みもかわした。ヘッドライトで魚の姿だけ確認。光で暴れて、もう一度やり直し。さすがにタフだ。取り込みまで10分かかった。

LT(ライトタックル)シーバスゲームで65cmアップ頭に本命4匹
(画像=65cmUPと再会?(提供:TSURINEWSライター井上海生)、『TSURINEWS』より 引用)

リリースし再戦誓う

こいつは居着きの親子の子の方だろう。もうボロボロでキズだらけだ。他にルアーでもかかっていれば取ってやったのだが、大丈夫そうだ。写真だけ撮らせてもらい、水につけて蘇生させてリリースした。

LT(ライトタックル)シーバスゲームで65cmアップ頭に本命4匹
(画像=エラ周りもボロボロ(提供:TSURINEWSライター井上海生)、『TSURINEWS』より 引用)

10年越しの勝負がついた。いや一度バラして一度獲っただけなので同点だ。また戦おう。

LT(ライトタックル)シーバスゲームで65cmアップ頭に本命4匹
(画像=尾に勲章の傷もあり(提供:TSURINEWSライター井上海生)、『TSURINEWS』より 引用)