ドアを閉める時に、バタンと大きな音が出るのをどうにかしたいと思ったことがある方は多いのではないでしょうか。ドアがバタンと閉まるのを軽減できる方法はいくつかがあるため、ドアを取り替えるリフォームをする前に試してみることをおすすめします。そこで今回は、ドアがバタンと閉まる原因と防止方法について解説していきます。
目次
ドアがバタンと閉まる原因
ドアがバタンと閉まるのを防止する方法
ドアがバタンと閉まる原因

ドアを構成するパーツに不具合が出てくると、バタンと大きな音をたてながら閉まるようになります。まずはじめに、ドアがバタンと大きな音を出して閉まる原因を掘り下げていきます。
原因①ドアクローザーが設置されていない
ドアクローザーがついていないドアは、ドアを閉める時に大きな音が出やすくなります。これはドアの使用期間や材質、閉め方の問題ではなく、高価なドアであっても、ドアクローザーが付いてなければバタンと大きな音をたてて閉まるということになります。
逆に、ドアクローザーが付いていて正常に機能していれば、どんなドアでも静かに閉まるということになります。ドアを閉める時にバタンと大きな音がなると家庭内トラブルの原因になることがあり、アパートや集合住宅などであれば近隣からの苦情につながってしまう懸念があります。
室内用のドアクローザーは3,000円程度で手に入るため、今現在ドアにドアクローザーが付いていない場合は設置することをおすすめします。
原因②ドアクローザーに不具合がある

ドアクローザーとは、ドアの上部に設置されているパーツのことで、ドアが閉まるスピードを調整する役割を担っています。
ドアクローザーが正しく機能していないとドアを閉めるときのスピードが抑制されなくなるため、ドアが大きな音を出しながら閉まるようになります。他にもドアクローザーの不具合が起こる原因は以下のようなものがあります。
【ドアクローザーに不具合が起こる原因】
- ドアクローザーの経年劣化による不具合
- ドアクローザーが故障している
- ドアのクッション材が劣化している
そのほか、ドアクローザーから油漏れが発生している場合は経年劣化のサインなので、交換をする必要があります。
原因③クッション材が劣化している
ドア枠のふちにはクッション材(緩衝材)が付いていますが、クッション材が劣化すると、ドアとドア枠が重なる時に大きな音が出るようになります。そのため、ドアを閉める時の音がうるさいけれど理由が分からない場合は、クッション材の状態を確認してみてください。
ドアによってクッション材の有無や種類は異なりますが、クッション材がついていなかったり、ついているけれど劣化している場合は、ドアを閉める音が大きくなる原因のひとつと考えて良いでしょう。
ドア用のクッション材は100円均一やホームセンターなどで購入することができます。クッション材が劣化している場合は補修することをおすすめします。
ドアがバタンと閉まるのを防止する方法

ドアの閉まる音が大きい場合、少しでも音が小さくなってほしいと考えるのは当然のことです。ここでは、ドアが大きな音を出して閉まるのを防止する方法を見ていきましょう。ご自宅のドアの症状に合わせて試してみてください。
防止方法①ドアクローザーを導入・交換
ドアの上部分にドアクローザーが取り付けられていない場合は、ドアクローザーを取りつけることをおすすめします。ドアクローザーはネット通販やホームセンターなどでも購入することができ、自分で簡単に取り付けできる商品も多く販売されています。
もし、ドアクローザーが付いているけれど、うまく機能していないという場合は、ドアクローザーの調整弁を回してスピードを調整しましょう。ドアクローザーが油漏れを起こしている場合は、寿命が来ている可能性が高いので、交換を検討することをおすすめします。
防止方法②クッション材を交換

ドアのクッション材をエアタイトゴムといい、ドアを閉める時の衝撃を軽減する役割をしています。しかし、ゴムが硬化して縮むとドア枠とドアが接触し、大きな音が出ることがあります。そのため、エアタイトゴムが原因でドアの音がうるさい場合は、クッション材を取り替えることをおすすめします。
エアタイトゴムを交換する場合は、「ドア枠レールの深さと幅に合う大きさ」「ゴムの先端の形状が合っているか」といった点を確認して購入します。また、取り付ける際は、ドアからはみ出さないようにゴムの厚みを適切に調整しましょう。エアタイトゴムは数千円で購入できますが、専門業者に取り付けの依頼をすると、目安として20,000円ほどの費用がかかります。できるだけお金を掛けたくない方は自分で交換するのもひとつの方法と言えるでしょう。
防止方法③隙間テープを貼る
ドアの開閉音を和らげたい場合は、ドア専用の「隙間テープ」を使うのもおすすめです。隙間テープは100円均一やホームセンターなどで販売されており、ドアのふちに貼ることでドアの戸あたり音を和らげることができます。
それだけではなく、隙間をテープで埋めることでドアを密閉できようになるので、冷暖房効率を高める効果が期待できます。省エネ効果をアップさせたい方にもおすすめと言えるでしょう。
防止方法④ドアをリフォームする

ドアクローザーの調整やクッション材を付けてもドアの開閉音が改善しないという場合は、ドアのリフォームを検討するのもひとつの方法です。当然のことながら、新しいドアに交換すれば、大きな音に悩まされずに済むようになります。
ただし、ドアをリフォームする方法は、いくつかある改善方法の中で最も大きな費用がかかります。しかし、長い目で見ても音がうるさいストレスから解放されるのは大きなメリットと言えるでしょう。