やたらとぺったんこで変な見た目の「セミエビ科」のエビたち。いずれもマイナーなエビですが、実はイセエビよりもうまいと言う人たちもいます。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
イセエビだけじゃない! 美味な「磯エビ」たち
海老の王者といえばやはりイセエビ。日本では福島県より南の暖かい海の岩場に多く棲息し、大きいものでは2kgに迫るサイズと、ぷりぷりとした肉質で高級海老の代表格に君臨しています。
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(画像=イセエビ(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より引用)
このイセエビの仲間には、まるで武士の鎧兜のような甲羅に覆われたハコエビや、より暖かい地域に棲息し、5kgを超える超大型のエビ・ニシキエビといった種類も存在し、知名度・価格ともに高いものとなっています。
しかしこれらのイセエビ科のエビとは全く異なる「磯の美味な大型エビ」が我が国にも存在しています。それは「セミエビ科」のエビです。
イセエビ以上の美味!? セミエビ
セミエビ科のエビは、長い触覚を持たず、ずんぐりむっくりとした胴をもち、まるでセミのようなシルエットをしているのが特徴。
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(画像=セミエビ(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より引用)
その代表であるセミエビは、全長25cmほどに達する大型のエビで、浅い磯に生息しています。その身はイセエビをも上回るほどプリプリ感が強く、また甘味も濃厚で美味の一言です。
知名度こそ高くありませんが、大型のものでは1匹5,000円以上は当たり前で、知る人ぞ知る高級エビとなっています。