三大支出を考えてお金を準備するための3ポイント

お金を準備するためのポイントは「試算」「運用」「再計算」です。

住宅資金を例に考えてみましょう。住宅を購入しても、退職金がなければ将来まとまった額の返済が計算できないかもしれません。ボーナスがなく、収入にも波があれば、毎月決まった額の返済を続けることも難しいでしょう。だからこそ、「試算」は厳密に、そしていくつかのシナリオを想定して行います。

例えば頭金を2割用意し、月々の住宅ローン返済を5万円にするパターンや、返済を10万円にしてその分だけ頭金を減らすパターンなど、自分の生活スタイルや仕事に合わせていくつかの「お金のやり繰りのストーリー」を考えます。このストーリー作りが「試算」です。

お金のストーリーの中で自分の生活に一番適したものを選んだら、次は「減らさないように」「低リスクを中心に」などストーリーに合わせて「運用」します。そして、収入状況に合わせて試算にずれが起きていないか定期的に「再計算」します。退職金には期待できないからこそ、常日頃の収入状況を確認し、都度、再計算により軌道修正をするのです。

多様な働き方の中から仕事や職場を選ぶ時、そこには自分なりの「仕事設計」や「人生設計」を持っていると思います。フリーランスとして仕事をしている人は、収支の計算も自分で行っていることでしょう。働き方が多様化するということは、収入状況も多様化するということなのです。

重要なのは、自分の収入を考えて「ストーリー作り(試算)」をすることです。そして、収入や仕事の状況に合わせてストーリーを選び、その時々の資産状況に合わせて軌道修正を行うことも忘れてはいけません。

ライフスタイルに仕事を合わせるように、仕事にお金を合わせる。多様化する今の時代に、必要な「お金の考え方」ではないでしょうか。

※本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。

提供元・RENOSYマガジン

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