住民税の存在を知らないなんて?
また同書によると、定年退職後に住民税の納付請求が送られてきて驚いて初めて「いかに多くの税金を負担していたか」ということに気付く人が多いそうです。住民税は前年度の所得に対して課せられます。その請求が退職して収入が無くなった時に来て、多くの退職者が衝撃を受けるそうです。
住民税の徴収方法を知らないまま定年を迎えられたなんて、若くはない私から見てもとてものどかに見えます。そしてこうアドバイスをします。
それならこうした行政のサービスは、使い倒さないと損だと思います。
いやいや、住民税は現役世代の払っているお金です。大切に使いましょうよ。
すでに定年を迎えられたみなさんには、美しい老後を過ごしてくださることを切に願います。
そして定年後のリアル
いっぽう、すでに定年を迎えられている勢古浩爾さんも「定年本」のいかがわしさを縷々述べています。「定年後のリアル」ではこうつづけます。
多くの人たちはきちんと生きている・・・「大丈夫だろうか?」には「大丈夫じゃないの?」でいくしかない。だって、五年先、十年先、二十年先に大丈夫かどうかなんて、だれにもわからないのだから。
これは、現役世代にも当てはまる金言ではないでしょうか。定年後という将来のために心と体を壊しては、身も蓋もありません。
それにわれわれ現役世代には、定年後などという穏やかな未来はないと考えておいた方がいいと思います。
満足のいく仕事をして、美しい今日の日を楽しみましょう。
文・アゴラブックレビュー/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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