長浜のおみやげ
最後に、長浜の代表的なおみやげをご紹介します。
1. 元祖堅ボーロ本舗


創業は明治27年(1894年)という「元祖堅ボーロ本舗」、その年季の入った建物は異彩を放っています。ここで売られているお菓子も、なかなか個性的です。
写真の向かって右からご説明しましょう。本家堅ボーロは、先の大戦中には慰問袋に入れて戦地に送られていたそうで、パン生地を2度焼きし砂糖と生姜をまぶしたものです。歯が立たないほど堅く、口の中で溶かしながら食べます。生姜が効いた素朴な味ですが、かなり甘いです。
真ん中の五色ボーロは、1964年に造られました。東京オリンピックの年ですから、五輪にちなんでつくられたものでしょう。小麦粉、でんぷんなどから造られた殻の中にピーナッツが入ったものを砂糖でコーティングしてあり、サクサクした食感で病みつきになります。
一番左の茶々の友は、一口サイズの羊羹を砂糖でコーティングしたもので、手を汚さずに食べられます。小谷城で育った浅井三姉妹の長女茶々にちなんで名づけられました。3つのお菓子は、いずれも540円です。
- 住所:滋賀県長浜市朝日町3-16
- 営業時間:8:00~19:00
- 定休日:なし
2. 菊水飴

江戸時代から北国街道の名物として知られていた水あめです。砂糖を使わず、甘藷や馬鈴薯のでんぷんから造られており、ほんのりとした甘みが特徴です。固形のキャンディータイプもあります。長浜には直営店はありませんが、黒壁AMISUや大手門通りにある「長浜まちの駅」などで手に入ります。
- 住所:滋賀県長浜市元浜町6-15
- 営業時間:9:30~17:00
- 定休日:年末年始
3. パン工房いしがま


実は長浜、パン屋さんの激戦区です。有名なつるやパンを始め、市内には多くのパン屋さんがあります。その中で注目なのは、石窯で焼いた素朴な丸いパンだけで勝負する「パン工房いしがま」です。プレーン(630円)とくるみ入り(840円)の2種類があります。少しあたためてバターを塗って食べると、ふっくらもちもちの食感で、小麦の香もしっかりしておいしいです。焼き上がりの時間には行列ができることもあります。小さく切って冷凍すれば日持ちもしますので、お土産にしても喜ばれます。
- 住所:滋賀県長浜市元浜町5-17
- 営業時間:11:00~17:00(土日は10時から) ※売り切れ次第終了
- 定休日:不定休
まとめ
駆け足で近江長浜の魅力をご紹介してまいりましたが、いかがだったでしょうか?歴史・伝統・文化と豊かな自然に育まれた長浜には、ここでは紹介しきれなかったすばらしいものがまだまだたくさんあります。
春には桜が咲き誇り、夏には琵琶湖畔で夕涼み、秋から多くの野鳥が飛来し、冬にはたくさん雪がふり四季ごとに、その魅力も移り変わっていきます。
ぜひ皆様も長浜を訪れて、その魅力に触れ、様々な発見をしていただけたらと思います。
文・写真・トラベルガイド株式会社 阿部吾郎/提供元・たびこふれ
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