大容量バッテリー搭載&急速充電対応
小型ボディにもかかわらず、Zenfone 8には4000mAhという大容量バッテリーが搭載されている。バッテリーの持ちは非常によく、ゲームなどの重い処理を頻繁におこなわなければ2、3日は充電せずに使えると感じた。

また、Quick Charge 4.0/USB Power Delivery 3.0に対応した最大30Wの急速充電が可能であり、約25分で60%まで急速充電できる。いくら大容量バッテリーを搭載していても充電が遅いのではいざというときに使えない可能性があるが、これだけ高速に充電できれば十分にバッテリー容量の大きさを活かせるだろう。

オーディオにもこだわり
Zenfone 8は音にもこだわっている。小型かつ防水仕様にもかかわらず3.5mmイヤフォンジャックを備え、内蔵スピーカーもステレオ仕様だ。また、オーディオの最適化を専門におこなうDirac社と協力してチューニングをおこなっており、品質の高い音で音楽や動画、ゲームを楽しめる。もちろんハイレゾ音源再生にも対応し、BluetoothコーデックとしてaptX Adaptiveに対応しているため、ワイヤレスでも高い音質で音楽を楽しめるだろう。

おサイフケータイ、防水、カメラ機能も充実
Zenfone 8はその他の仕様も充実している。日本においてキャッシュレス決済の主流となっているおサイフケータイに対応するほか、IP68規格の防水・防塵性能、6400万画素カメラなど、フラッグシップスマートフォンにふさわしい仕様だ。混雑した電車やバスでうれしい片手モードや性能/バッテリー優先モードの切り替え、よく使う操作を物理キーに割り当てられるスマートキーなどの独自機能も便利に使える。
カメラ機能は、ポートレートやパノラマなど多彩なモードを備える。なかでも、一般的なカメラでも撮影が難しい夜景を撮影する「夜景モード」はイチオシ。通常撮影モードで夜に撮影した写真と、夜景モードで撮影した写真を見比べると違いがよくわかる。

一目でわかるのは、夜景モードの鮮やかな色彩だ。暗い場所を撮影すると色の情報が少なくなってしまいがちだが、夜景モードは色味を補っている。通常モードの照明の白飛びや黒つぶれも軽減されており、全体的にクッキリと写っていた。
Android 12へのアップデートを果たしたZenfone 8
Zenfone 8には発売時にAndroid 11が搭載されていたが、2022年 のアップデートでAndroid 12へとアップデートされた。そこで追加された機能を紹介しよう。

ピクチャインピクチャ対応強化
Android 12へのアップデートで強化された機能の1つがピクチャインピクチャ(PIP)だ。Android 12ではPIPウィンドウをシングルタップすると再生/一時停止ボタンが表示され、ダブルタップすると拡大/縮小、ピンチイン/ピンチアウトで画面サイズの調整など、より便利にPIPが利用できるようになっている。動画のながら視聴にうってつけの機能といえるだろう。
セキュリティへの配慮も改善
個人情報の塊であるスマートフォンからの情報流出を防止する機能も追加された。たとえば、プライバシーダッシュボードと呼ばれる、プライバシーに関する設定や情報をまとめて管理できる機能がその1つだ。

また、カメラやマイクの使用状況を表示したり、正確な位置情報ではなくおおよその位置情報のみをアプリに与えたりできるようになり、より安心してスマートフォンを利用できるようになった。