「Zenfone 8」はASUSが2021年8月に発売したスマートフォンだ。当時のフラッグシップSoCを搭載したその性能は高く、さらにAndroid 12へのアップデートが配信された。発売から半年以上経っているが、まだまだ一線で戦えるスペックを持っている。発売から時間がたったことで値頃感が出てきたZenfone 8を、Android 12へのアップデートを踏まえてあらためてレビューしたい。


小型ボディに5.9インチディスプレイを搭載
Zenfone 8最大の特徴は、フラッグシップモデルにもかかわらず小型ボディであるという点だ。Appleの小型端末であるiPhone SE(第3世代)と比べると以下のようになっている。

手で持つときに重要な横幅がほぼ同等にもかかわらず、ディスプレイサイズが5.9インチと大きい。筆者が持っている6.1インチディスプレイ搭載のiPhone XRと比べると、かなりスリムであることがわかる。

狭額ベゼルなどによる効果と考えられるが、高性能にもかかわらず片手操作がしやすいサイズ感なのは貴重といえる。
ハイエンドSoCを搭載
ASUS Zenfone 8にはシステム・オン・チップ(SoC)として、QualcommのSnapdragon 888を搭載している。このSoCはQualcommとしては1世代前のフラッグシップSoCであり、現在は後継のSnapdragon 8 Gen 1がリリース済みだ。
しかしながら、Snapdragon 888に比べてSnapdragon 8 Gen 1が劇的に進化したわけではなく、Snapdragon 888の性能は今でもハイエンドSoCとして十分通用する。

GPU性能を測定する3DMarkにおいても、Wild Lifeベンチマークで5716と、高いスコアを記録した。

さらに、リフレッシュレート120Hzの高速駆動AMOLEDディスプレイを搭載しており、滑らかな映像でゲームも十分楽しめる性能を備えている。実際にゲームをプレーしてみると、映像が鮮明なだけでなく、タッチに対する反応に遅れを感じることは無い。
