通算4代目となった新型ノア&ヴォクシー。すべてのトヨタディーラーが全車取り扱いをスタートさせたことで、1車種に統合されるというウワサもありましたが、消滅したのはエスクァイアのみで、新型もノアとヴォクシー両方が登場することとなりました。
ただ両車を同一のディーラーで販売するということもあり、ノアは従来型のテイストを色濃く残すデザインとなった一方で、ヴォクシーはより押し出し感の強い先鋭的なデザインを纏ったものへと大きく舵を切っているのが特徴です。
また、ノアでは従来型と同じくエアログレードと標準グレードの2本立てとなっていますが、ヴォクシーはエアログレードのみで標準グレードは設定されていない点も大きな違いと言えるでしょう。
ではここからは両車のエクステリアを細かくチェックしていきたいと思います。
フロントデザイン
ノアのフロントデザインは横方向に走った3本のラインという、先代の後期型と同じ意匠を踏襲しています。標準グレードではボディカラー同色の大型グリルにはメッキモールを配し、カラーの異なるフードモールディングで奥行き感を演出。
フードモールディングは「G」と「X」はブラック塗装、「Z」ではメッキとなり、グレード毎でも異なる表情となっています。フロントバンパーサイドには縦方向のスリット風の加飾が配され、「Z」と「G」にはメッキ加飾付きのLEDフォグランプが標準装備となりました(「X」ではディーラーオプション)。
一方のエアログレード(「S-Z」と「S-G」)では横方向に3本のラインという意匠は共通ながら、グリルがメッキとなり、それを取り囲むようにブラックアウトされた部分が備わるため、よりワイド&ロー感が強調されています。
また、標準グレードでは別体となっていたフォグランプベゼルもグリルと一体化したデザインとなり、フードモールディングはブラックアウトされたグリル周囲と同じくブラック塗装とすることで精悍なものへとなりました。
ヴォクシーでは、ほぼ全面すべてがグリルと言っても過言ではない先進かつ独創的なスタイルを実現。グリル全体をメッキモールで囲むことで押し出し感もアップしています。
特徴的な灯火類は、一番上がLEDのクリアランスランプとターンランプ。グリルに囲まれた中断部がLEDのヘッドライトとなり、「S-Z」グレードではグリル下端にも灯火が追加となりますが、こちらはフォグランプではなく「薄暮灯」という扱い。そのため、ヴォクシーには純正フォグランプは設定されないということになります。
リアデザイン
先代モデルではリアのテールランプがリアウインドウ両端に備わるデザインとなっていたノア&ヴォクシーですが、新型ではちょうどベルトライン辺りで止まる形状となり、リアウインドウとサイドウインドウがあたかも繋がっているかのようなデザインに改められました。
エアログレードと標準グレードの違いはリアバンパーの形状の違いのみとなり、エアログレードでは若干デフューザー形状となり(ただし長さは不変)、サイドに備わる反射板部分に加飾が備わるといったもの。
このエアロバンパーはノアのエアログレードとヴォクシーで同一の意匠となっており、ノアとヴォクシーの違いはテールランプ及びリアガーニッシュの違いとなります。
ノアが一般的な赤系のテールとなるのに対し、ヴォクシーはクリアテールとなり、横方向のアクセントが付いたガーニッシュと組み合わせることで、横基調のテールランプイメージとなるのが大きな特徴と言えるでしょう。