エサの使い分け
ではエサはどうですか。やはりムク系トップのほうが、軽めのエサを使うのでしょうか?
「亀山湖や片倉ダムに関してなら、ムク系トップを使う人のエサは、どちらかと言えばネバボソ系だよね。マッシュが持つ自然のネバリを利用して、あまり練り込まない。逆に太トップを使う人は『マッシュポテト(徳用)』のほかに、ネバる素材をかなり多用しているからネバリもそうだし比重もあるよね」
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『粘力』とかですか?
「そうだね。あとはネバリが強い麸系エサとか、そもそもネバリや重さがあるマッシュ系エサを『マッシュポテト(徳用)』にブレンドしている人も多いよね」
『尺上』とか『マッシュダンゴ』などですね。
「そうだね。あとはネバリの強い麸系エサとかもね」
どちらが釣れるの?
どちらがより釣れる釣りですか?
「それは何とも言えないね。たとえば同じ日の同じタイミングで、ある人は太トップ、別の人はムクトップのウキを使用していて、どちらも同じように釣れていたし、どちらも釣れないこともあったからね」
つまり、どちらがオススメという釣り方ではなく、自分に合ったほうを選択すればいいわけですね。
「釣りってそういうものでしょう。いくらこっちのほうが釣れるよと言われても、道具やエサの準備がなければ釣りにならない。不慣れな釣り方では、逆に釣果を落とすのがオチでしょう」
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では、どちらが大型が出やすいですか?
「うーん、それも何とも言えないけれど、印象としては大バリ+大きくてネバるエサの釣りをしている人のほうが、大型を釣っている実績はあるかな。だけどそれはムク系トップウキの釣りをする人が少ないってだけで、やれば大バリ仕様と遜色ない釣りが可能かもしれない。まあ、悩むより慣れろってことだと思うけどね」
次回からは「ヒゲトロでトロ巻きセット」です。
<週刊へらニュース伊藤さとし/TSURINEWS編>
▼この釣り場について
亀山湖
取材協力:ボートハウス松下 TEL=0439(39)2926
この記事は『週刊へらニュース』2021年7月30日号に掲載された記事を再編集したものになります。
提供元・TSURINEWS
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