2022年の夏は、猛暑になると予想されている。そうはいっても、涼しい室内から暑い外に出なければいけないこともあるだろう。そんな時に役立つグッズといえば「日傘」。差すだけで体感温度が下がるため、男性にとっても見逃せないアイテムとなりつつある。
近年、傘メーカー各社も男性が持ちやすいデザインの日傘を展開しているが、2022年の最新日傘はどのように進化しているのだろうか。傘ソムリエの土屋博勇喜(つちやひろゆき)さんに最新トレンドを伺うとともに、おすすめの日傘をチョイスしてもらった。
目次
■夏の暑さをやわらげるための必須アイテム
■2022年のキーワードは「全天候傘」
■夏の暑さをやわらげるための必須アイテム
改めて、日傘の必要性から土屋さんに聞いてみよう。
「日傘を差し、太陽光を遮るだけで体感温度が数度変わりますし、遮熱・遮光に優れた傘が増えているので、重要な暑さ対策アイテムといえます。購入する時は、タグに『UVカット』『遮熱』『遮光』と書かれていることを確認しましょう」
最近は9〜10月まで暑い日が続くことも多く、その頃まで紫外線も強いといわれているため、日傘は夏から秋にかけて活躍するといえそうだ。だからこそ、納得のいく1本を選びたいところ。2022年は、男性がさらに日傘を持ちやすくなる変化が起きているという。
■2022年のキーワードは「全天候傘」
「昨年までは『メンズライン』という形で、傘メーカーも開発を進めていたところが大きかったのですが、2022年は『ユニセックス』を打ち出すところが増えています。男性でも女性でも使える色味、デザインの傘が出て、性別の線引きがなくなっているので、選択肢が広がってきているといえます」
「メンズライン」「男性用」といわれると、それ以外の日傘を持つのは恥ずかしいのではないかと感じてしまう人もいるかもしれない。その点、「ユニセックス」と銘打たれていれば、抵抗感は薄まるだろう。また、「ユニセックス」となることでデザインの幅が広がり、選ぶ楽しさが増す。
「また、今年の最大の特徴は、『日傘』よりも『全天候傘』が充実しているところです。『全天候傘』は、晴れも雨も風の強い日にも対応できる傘なので、日差しの強い夏に限らず、オールシーズン使えます。日傘というよりは普段使いする傘を選ぶイメージになるので、男性にとってもハードルが下がるのではないでしょうか」
「全天候傘」が充実したことで 、傘メーカーも「より撥水性の高いもの」「より遮熱・遮光性の高いもの」「よりデザイン性の高いもの」と、機能やデザインを追求。互いに切磋琢磨し、より良い傘が出てきているという。
「忘れられがちですが、雨の日でも太陽光や紫外線は降り注いでいます。『全天候傘』を日常的に使うことで、晴れの日だけでなく雨の日の紫外線もカットできるんです。365日いつでも、さまざまな天候から身を守れるように、『全天候傘』をチェックしてみましょう」