こんにちは!肥後庵の黒坂です。

果物の健康効果は様々なメディアで言われていることです。私自身も果物健康法を実践していて、「朝食はフルーツのみ」という生活をもう6年以上続けています。

しかし、果物の健康効果を理解しても気になるのが「費用」ですよね?「果物はおいしいし健康だけど値段が高い!」とこのように考える人も多いのではないでしょうか?しかし、おいしさや健康効果を考えて果物を「投資対象」と考えてみると、実は多くの人が思う以上に投資リターンが大きく、かけた費用の元を取ることが出来る投資になるのです。

今回は果物で健康になるための投資額を試算してみたいと思います。

健康効果を得るために必要な果物は一日200g

さて、まずは健康効果を得るためにどのくらい果物を食べれば良いのかを決めるところから始めます。

今回は健康になる指標として国から推奨されている「毎日くだもの200g運動」を使用したいと思います。毎日くだもの200g運動というのは、「一日に果物を200g食べましょう」という目標です。もちろん、「果物を200g食べるならなんでもいいか?」というとそうではなく、旬のものでバラエティ豊かなものである方が推奨されることは間違いありません。

さて、毎日果物を200g食べるというのは、簡単なようで実はほとんどの日本人は達成できていない「意識しないと実現できないちょっと高めのハードル」です。厚生労働省の発表した「健康日本21(平成23年10月13日)」によると、果物の平均摂取量 は125.3gで、中央値はさらに低くて109.0gと目標の半分程度ということが分かります。平均値が中央値より高い理由は、健康意識が高く、若者より果物を食べる習慣のある中高年層が平均値を釣り上げているからです。

そもそも、国が「毎日果物を200g食べましょう!」と青筋立てて啓蒙しているのは、日本人の果物摂取量が絶対的に少ないからです。次の表を見てください。日本人の果物摂取量は欧米と比べて低いのはもちろん、韓国や中国といった同じアジアの国の中でもかなり低いのです。

「果物健康法」は元が取れる健康投資なのか?
(画像=画像引用元:くだもの200グラム 一人一日あたりの果物の消費量(2011年)、『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

少し話はそれるのですが、時々聞かれる「果物は太るから食べない」という話がありますが、これは完全に誤りです。いくら低カロリーの果物でも過剰に食べ過ぎると問題になるのですが、ほとんどの日本人はそもそも果物摂取量が足りなさすぎて、太る事を懸念する以前に「健康のためにももっと食べなさい」と国から言われてしまっているくらいなのです。

一日200gの果物はどのくらい?

さて、では一日に200gの果物を食べるとなると何をどのくらい食べれば良いのでしょうか?この表が目安になります(出典元:「毎日くだもの200グラム運動指針(8訂版)」)

「果物健康法」は元が取れる健康投資なのか?
(画像=画像は筆者作成、『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

さて、今回のテーマは「果物の健康効果への投資」でした。投資ですので、金額に見合ったリターンが大きくなければいけません。そして、そのリターンは同じ200gでも何を食べるか?によってかなり違ってくるのです。例えばバナナ2本で200gとなり、必要な金額はせいぜい50円前後ですが、ぶどう1房で200gをとるとなると300~400円になりますので、数倍高くつくことになります。これは「ぶどうは投資対効果が悪い」と言っているわけではありません。安いからと言ってバナナばかりを毎日食べるのでは、どうしても栄養が偏ってきますし、何より味に飽きて食事を楽しむことが出来ません。何を食べるか?によって、1ヶ月の投資額では相当に違いが出てくるわけです。

そこでおすすめしたいのは複数のフルーツを組み合わせて食べることと、旬のフルーツ を食べるという習慣の構築です。この記事を書いている3月28日本日の私が実際に食べたのは、「バナナ1本、いちご1-2個、不知火1/2個」といった旬のフルーツです。いろいろなフルーツを食べることで豊富な栄養を摂取できますし、味に飽きず、一日の食費は130-150円程度 に抑えられます。

(金額内訳)

バナナ1本…25円

いちご1-2個…50円

不知火1/2個…50円

合計…125円

毎朝これだけ食べれば1ヶ月あたりで5,000円未満の投資額に収まりますので、栄養価の高いフルーツをおいしく、健康的に食べてお腹を膨れるリターンはかなりのものではないでしょうか。