銀の馬車道・鉱石の道周辺のグルメ
最後に、銀の馬車道に関するグルメをご紹介して、この項を閉じたいと思います。
カフェアルジャン・生野ハヤシライス

生野の口銀谷にあるお店です。アルジャンはフランス語で銀を意味します。生野銀山の開発に、多くのフランス人技師が係わっていたことにちなんでこの名前を付けました。

シックでおしゃれな雰囲気の店内。

生野の名物はハヤシライスです。当時生野には様々な場所から鉱山関係が集まっており、誰が紹介したかは定かではありませんが、その人々の間でハヤシライスがハイカラな食べ物として流行しました。これにちなんで、生野の様々なお店でハヤシライスを提供するようになり、生野の名物として定着しました。中でも、和牛をたっぷり使ったアルジャンのハヤシライス(800円)は地元でも評判です。

アルジャンには、もうひとつ名物料理があります。それが「生野鉱山食堂のカレー(700円)」です。素朴で懐かしい味がするカレーライスです。
【カフェアルジャン】
住所:兵庫県朝来市生野町口銀谷521-2
電話番号:079-679-5155
営業時間:9:00~16:00
定休日:月曜日/第1・3火曜日 その他不定休あり
創作料理「春夏秋冬」

神河町の粟賀にある、慶長年間創業の造り酒屋を改装したレストランです。

内部は間取りは維持したまま、おしゃれに改装されています。床にガラスがはめ込まれモダンな雰囲気です。

ランチのハンバーグセット(1,200円)です。鹿肉のハンバーグや鹿肉のポワレが付いています。この他、コロッケセット、メンチカツセット、天ぷらセットもあります。

デザートセット(600円、アイスティー・アイスコーヒーは+50円)は、米粉のバームクーヘン・季節のフルーツ・アイスクリームの盛り合わせ。米粉のバームクーヘンは、ソフト、ハード、ミックスから選べます。
【創作料理「春夏秋冬」】
住所:兵庫県神崎郡神河町中村161
電話番号:079-31-2111
営業時間:10:00~15:00
定休日: 土・日曜日
道の駅「銀の馬車道 神河」

神河町内の国道312号沿いにある「道の駅 銀の馬車道 神河」内の大黒茶屋には、おいしいものが揃っています。

銀の馬車道定食(1,080円)です。大きな穴子の天ぷらが銀の馬車道を表しています。コロッケや鶏のから揚げも付いてボリューム満点です。

大黒茶屋で売られている、この2つのお弁当は本当においしいです。

神河町では、砥峰高原や峰山高原を始め多くの映画が撮影されていますが、そのロケ便を再現したのがこの「神河弁当」(1100円)です。2015年にお弁当・お惣菜大賞の特別賞を受賞しています。ひとつひとつの素材にこだわりが感じられるお弁当です。

「銀の馬車道弁当」(800円)です。神河産こしひかりを使用した鶏めし、姫路おでん、福崎町のもちむぎ団子など、銀の馬車道が通る各地の素材を集めたお弁当です。こちらも、ひとつひとつの料理にこだわりが感じられ、とても満足感のあるお弁当です。
【道の駅 銀の馬車道 神河】
住所:兵庫県神崎郡神河町吉冨88-10
電話番号:0790-32-2837
営業時間:9:00〜18:00(ラストオーダー17:30)
定休日:12月31日・1月1日
生野のお土産
生野にはユニークなお土産がたくさんあります。代表的なものを3つご紹介しましょう。

生野のハヤシライスのレトルトパックです。鉱山職員の社宅で食べられていたモダンなハヤシライスを、うまみと香りの昭和30年代版とコクのある味わいの昭和40年代版の2種類を復刻したものです(各520円)。


生野のカラミ石を模した「カラミ石ケーキ(880円)」です。生野では有名な洋菓子屋さん「ガトーコバヤシ」が手掛けた本格的なガトーショコラです。最高級チョコレートと朝来産のブルーベリーがふんだんに使われており、チョコレートの濃厚な甘みとブルーベリーの酸味がほどよくマッチしており、お土産品の域を超えるおいしさです。


「からみ飴(430円)」、こちらは精錬の時に出る鉱滓(からみ)の形になぞらえた飴です。原材料は水あめ、砂糖、生姜のみ。茶色と透明の2種類があり、茶色い方はピリッと生姜が効いており、口の中でほろほろと崩れます。透明の方は、素朴な甘さのシンプルな飴です。
ここで紹介したおみやげは、生野や周辺の観光施設、道の駅、売店などで入手できます。
まとめ
日本の近代化に重要な役割を果した「銀の馬車道」を、生野口銀谷からスタートし、飾磨津物揚場跡まで順を追って巡ってみましたが、いかがだったでしょうか?
ひとつひとつのスポットを見ただけでは、なかなかその魅力を理解することは難しいのですが、線として捉えてみると、その重要性、歴史的意義が浮かび上がってきます。ここで、紹介したスポットをすべて巡るのは大変ですが、この項をお読みいただき、全体を掴んでいれば、各スポットを訪れた時により理解が深まることでしょう。まずは、グルメスポットからでも結構ですから、ぜひ「銀の馬車道」を訪れてその魅力に触れてみてください。
文・写真・トラベルガイド株式会社 阿部吾郎/提供元・たびこふれ
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