年末年始に食べ過ぎてしまった人に朗報です。

カナダ・ローレンシャン大学の健康科学者ドミニク・ガニョン氏ら研究チームは、2020年12月3日付けの科学誌『Journal of Applied Physiology』にて、寒い日の高強度インターバル運動が運動中の脂肪燃焼効果を上昇させると発表しました。

まだまだ寒い日が続きますが、今こそ脂肪燃焼のチャンスなのです。

目次
気温0℃と21℃の運動はどちらが脂肪燃焼に効果的?

気温0℃と21℃の運動はどちらが脂肪燃焼に効果的?

寒い日の運動は「脂肪の燃焼を358%上昇させる」
(画像=0℃と21℃でHIIEを行ない、脂肪酸化率を比較 / Credit:(右)Depositphotos , (左)Depositphotos,『ナゾロジー』より 引用)

ガニョン氏らの研究対象となったのは、11人の太った成人たちです。

彼らには気温21℃の平均的な環境と、0℃の非常に寒い環境でそれぞれ運動してもらいました。

その運動とは、高い脂肪燃焼効果があると言われている「高強度インターバル運動(HIIE)」です。これは、高強度インターバルトレーニング(HIIT)としても知られているものです。

参加者はまず90%の力で60秒間エアロバイクを漕ぎます。さらにその後すぐに30%の力で90秒間漕ぐようにします。

この高負荷と低負荷の運動を1セットとして、合計10セット繰り返しました。

そして2つの環境が脂肪燃焼に与える効果を調べるために、運動中と翌日の食事後の脂肪酸化率を測定。

これには環境による脂肪燃焼効果が運動中の一時的なものなのか、それとも長期的な影響を与えるものなのか調べる意図があります。