バイクをスムーズに走らせて好調を保つには油脂類が欠かせません。エンジンにはエンジンオイルが必要ですし、フロントフォークの中にはフォークオイルが入っているからこそ、減衰力を発生させることができます。

また、オイル以外にも重要な役割を果たすのがグリスです。

グリスは固形の油脂で、摩擦を低下させ、摩耗を防ぎ、スムーズに動かすために摺動部分に塗布して使用します。

グリスは様々な種類があり、適材適所で使い分けが必要となるので、バイクメンテを本格的に行うのであれば、数種類を持っておいた方が良いでしょう。

ここでは、ごく基本的なグリスの種類と、主な使い方を解説していきたいと思います。

目次
まずはこれから持っておきたい万能タイプ 「マルチパーパスグリス」
高荷重、高温部分に最適な「モリブデングリス」

まずはこれから持っておきたい万能タイプ 「マルチパーパスグリス」

【バイクメンテ】これだけあれば困らない、明日からできるグリスの使い分け!
(画像=『Moto Megane』より引用)

マルチパーパスグリスは、主にリチウムやウレアグリスを指しますが、バイク用として市販されているものはリチウム系が多いと思います。

【バイクメンテ】これだけあれば困らない、明日からできるグリスの使い分け!
(画像=『Moto Megane』より引用)

その名の通り、レバーの根本とかホイール、スイングアームピボット、ステアリングステムなどベアリングとかアクスルシャフトとか、とにかく様々な部分にマルチに使用が可能です。

【バイクメンテ】これだけあれば困らない、明日からできるグリスの使い分け!
(画像=『Moto Megane』より引用)

あまり踏み込んだ作業をしないというのであれば、とりあえずマルチパーパスグリスだけ持っておけば良いと思います。

ホームセンターでも販売されていますが、あまり安いものは避け、バイク用の油脂メーカーの製品や、純正品を使うのがおすすめです。

高荷重、高温部分に最適な「モリブデングリス」

【バイクメンテ】これだけあれば困らない、明日からできるグリスの使い分け!
(画像=『Moto Megane』より引用)

高圧、高荷重のかかるミッションやスクーターのクラッチ内部。また、高温になるマフラーのボルトなどに使用するモリブデングリス。エンジンメンテなどディープな整備時に使用することが多いので、ビギナーは必要ないかもしれません。

基本的にサービスマニュアルで指定されている部分に使用します。