初夏が旬の庶民的なイカ

そんな可愛らしいミミイカですが、水産物としてみると、瀬戸内海などでまとまった漁獲があります。春から初夏にかけて旬を迎え、安価な値段でスーパーの店頭にも並びます。

サイズこそ小さいですがその分まるごと食べることができ、身が柔らかく、また肝も旨味が感じられます。塩ゆでや薄味の煮付けで美味しく、鮮度が良ければ刺身にもできます。

「ミミイカ」はイカなのに耳がある? 見た目は可愛いくて食味も抜群
(画像=「ミミイカ」はイカなのに耳がある? 見た目は可愛いくて食味も抜群和洋中どんな料理でも美味しい(提供:茸本朗)、『TSURINEWS』より 引用)

瀬戸内海に浮かぶ坊勢島という島では、このミミイカをまるごと用いて作る塩辛が特産品となっています。発酵臭が強く食べる人を選ぶといいますが、濃厚な旨味に虜になる人も多いそうです。

ミミイカそのものは関東以北にも棲息していますが、鮮魚として顔を見かけることはほぼない「西日本の味」です。その美味しさを知る身としては、出先で見かけたらつい購入してしまうイカなのです。

<脇本 哲朗/サカナ研究所>

提供元・TSURINEWS

【関連記事】
ゼロから始める「カヤックフィッシング」 マダイを釣るためのキホン5選
船長に聞く「沖釣り初心者の心得」:東京湾LTアジ 厳選船宿8選も紹介
大豆ではなく「魚で作った」味噌とは? 実は各地に存在する発酵魚介食材
干物にすると飛躍的に美味しくなる海釣りターゲット4選
釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?