バラエティ豊かなデザイン性を持つイカ。その中でも特にかわいいシルエットをしている「ミミイカ」というイカが今の時期に旬を迎えます。

耳の生えたイカ

梅雨に入るこの時期に釣りなどで海辺を歩いていると、浅い砂浜やそこに隣接する港湾などで、ふわふわ浮遊する小型のイカを見かけることがあります。

そのイカの名前は「ミミイカ」。特徴的な名前の由来はその見た目から取られています。

「ミミイカ」はイカなのに耳がある? 見た目は可愛いくて食味も抜群
(画像=「ミミイカ」はイカなのに耳がある? 見た目は可愛いくて食味も抜群ヒレの形状が特徴的(提供:茸本朗)、『TSURINEWS』より 引用)

スルメイカやヤリイカのようなツンツンした形状とは真逆の、緩やかな丸みを帯びた胴。そしてその横側についているヒレ(エンペラ)もまた、多くのイカのそれのような三角形ではなく、きれいな丸形をしており、まるで世界的なあのキャラクターの耳を彷彿とさせます。

ミミイカとはどんなイカか

ミミイカは「ダンゴイカ」というグループに含まれる種。小型のイカで、成体になっても外套長が4cm程度ほどにしかなりません。

「ミミイカ」はイカなのに耳がある? 見た目は可愛いくて食味も抜群
(画像=「ミミイカ」はイカなのに耳がある? 見た目は可愛いくて食味も抜群ミミイカ(提供:茸本朗)、『TSURINEWS』より 引用)

波の弱い内湾に多く、浅い砂泥底を好み、小さなエビなどを捕獲して食べています。

危険を感じると砂に潜って隠れようとするのですが、その際に足を用いて自分の体に砂をかける様子が非常にラブリーで、SNSなどでたびたびそのシーンの動画がバズっているのを見ます。