人的活動が「淘汰圧」になっていた⁈
同チームのマーティン・スティーブンス教授は「人の活動が植物の生存だけでなく進化そのものに、直接的かつ劇的な影響を与えていたのは実に驚くべきこと」と話します。
植物の大半は、自分を食べる草食動物から身を守るカモフラージュを発達させたと考えられていますが、この地にはそうした草食動物がいませんでした。
これは明らかに、人に対抗してカモフラージュを進化させたことを意味します。
研究員のハン・スン氏は「人による収穫の影響は今や、自然界の多くの圧力よりもはるかに強い淘汰圧となっています。
現代における地球上の生物多様性は、自然と私たち自身の両方によって形作られているのです」と指摘しました。
本種は、ユリ科バイモ属に分類される多年生植物で、岩肌の多い高山帯に分布し、5年目以降は毎年1本の花を咲かせます。
本種の球根は、2000年以上前から中国の伝統医学で漢方薬の原材料となっています。
参考文献
phys
scitechdaily
theguardian
提供元・ナゾロジー
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