こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
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世の中、行動できる人、そしてその行動を継続できる人は殆どいません。とあるセミナー講師が「どれだけ満足度の高いセミナーをしても、行動してくれるのは全体の10%もいない」と言っていました。多くの人は行動できないのはなぜでしょうか?今回は、他の人があまり言わない観点から、「人はなぜ行動できないのか?」を話してみたいと思います。

あなたが行動できないのは、お金を払わないから
(画像=写真AC:編集部、『アゴラ 言論プラットフォーム』より引用)

サービス提供を受けた人が動かない理由

本を読む、セミナーで話を聞く、コンサルティングでアドバイスを受ける、こうした何らかのサービスを受けた人たちが満足しない理由は明白です。過去記事で詳しく取り上げている通り、それは「知ったことに満足しているから」ということに他なりません。

知識には階層があります。「知る」ということはその中で最底辺に位置します。知っているだけでは人生は何も変わりませんし、何の価値もありません。それを理解しなければ人は相手から話を聞いたり、アドバイスを受けたりしても「ああ、よかった。自分は知ることができた」と安心して動けなくなってしまうのです。

でもこれは考えてみれば独りよがりな姿勢です。アドバイスを提供した側に立ってみると、せっかく時間と専門知識を使って相手に提供したことを活用してもらえないわけですから、残念ですしそんな相手にはもう積極的にサポートしたいとは思わないでしょう。

ですので、アドバイスを受けたり、知識を授かった側は満足しては言えないのです。それは自分自身のためでもありますし、教えてくれた相手のためでもあるのです。

お金を払えば人は行動する

人は本質的にいって、ものすごくお金を払うのが嫌いな動物です。財布の中にあるお金、銀行口座にあるお金のことを考えると、できることならお金を払わずに済ませたいと考えてしまうのです。ですので、1円安い卵を買うために自転車に乗って、隣町に出かけてしまうことがあるという、笑えない話もあるほどです。多くの人にとって、お金とは自分の身体に流れる血液と同じもの。支払いをするのは身を切られるような痛みを伴う行為であり、できる限り払いたくないと思うのは多くの人が持っている価値観なのです。

しかし、お金を大事に持ち、人のアドバイスにお金を払わない人が多いですが、結局その行為こそが自分の首を締めています。もちろん、むやみやたらにお金を払おうと言っているわけではありません。そうではなく、必要なもの、支払いをする必然性のあるものには、思い切ってお金を投じる必要があるということです。それが「投資」行動であり、投資が上手な人は結局、後生大事にお金を抱える人より遥かに速く富を蓄積することになります。

必要なことにお金をササっと払える人は「お金を払うことで行動につながる」ということを知っている人です。お金を払って痛みを伴えば、漫然と話を聞いていられません。聞き逃しがあっては、また不要なお金を支払う事になってしまうからです。ですので、自然に身を乗り出して話を聞き、一生懸命メモを取り、そして予定帳に行動計画を書き込み、実際の行動につながるのです。