釣りのついでに食べたいグルメとして、新潟市~長岡市を中心に当たり前のように食されている"ご当地B級グルメ"『イタリアン』を紹介したい。そして、この料理が食べられるのが新潟県を代表する名場所・新潟市南区を流れる『大通川』。大通川の釣り場紹介とともにどうぞ。

やきそば+ミートソース

『イタリアン』。料理名から察すると、ピッツァかパスタか、リゾットか?大半の人はそう思われるだろう。だが新潟のイタリアンは全然違う。ソースやきそばにミートソースがかかった、パンチの効いたソウルフードなのだ。

何ともミスマッチだが、新潟市~長岡市を中心に当たり前のように食されていて、新潟を離れて初めて『イタリアン』が新潟だけの料理だったと知る県民も少なくないそうだ。まさに”ご当地B級グルメ”と言える。

実際に筆者が食してみたところ、見た目と違ってかなりの美味。濃厚なソースやきそば(麺は中華麺)と、酸味の効いたトマトソースがバッチリ合い、何ともいえないマイルドな味わいなのだ。

試しにやきそばとミートソースを別々に食べてみると、味がボヤけてしまいイマイチ。だが2つを絡めて食べると「あ~ら不思議」。たちまち美味に様変わりするのだ。この複雑な味の融合こそが『イタリアン』であり、新潟県民に愛される理由なのだろう。

川に挟まれた大通川

イタリアンを食した後は、新潟県を代表する名場所・新潟市南区を流れる『大通川』へ行こう。

ここは信濃川と中ノ口川に挟まれるワンド状の川で、上流で信濃川、下流は水門を介して中ノ口川へと繋がっている。釣り場の形態としてとてもめずらしい。因みに地元での呼び名は「オードリ」。

釣りと一緒に味わいたいご当地グルメ:イタリアン【新潟・大通川】
(画像=釣りと一緒に味わいたいご当地グルメ:イタリアン【新潟・大通川】下流の水門から見た全景(提供:週刊へらニュースAPC・中村直樹)、『TSURINEWS』より 引用)

長きにわたって日研・全放協から定期放流されているので魚影は濃く、各所に釣り台や桟橋が設置されているので手軽に狙える。ポイント差は少ないが、人気があるのは車が背後に止められる上流部。常に釣り人が入っているのでアタリ出しが早く、ヒシ藻が刈られていて釣りやすい。

川だけに水位の増減や不定期な流れも生じる。日によっては釣り難さを感じるかもしれないが、これもまた同川の魅力だろう。