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メーカーが行っている電解処理…
様々な場面で使用されるチタン…

メーカーが行っている電解処理…

チタンは強力な酸化被膜を持っており、酸化が一定まで早く進み錆びにくいという特性があります。この酸化被膜をリン酸水溶液に浸し、電気を流す処理を行うことで、被膜を任意で作り出すことができるようです。この被膜には光の屈折で虹のような、玉虫色に見える効果が備わり、あの独特のグラデーションを作りだすことができるのです。

チタンのボルトなどで色がついたものがありますが、これもこうした処理を行い、任意で色づけしているのです。塗料を使わずにカラフルに出来るのですから、なんとも金属の不思議といったところですね。

いずれにしても、市販用に製品化されているチタンマフラーの美しい色は、このように事前に処理されているものが多くなっています。マフラーの出口など、一般的な走行による熱だけではあのようなきれいな発色は出ないのです。ただし、バーナー等であぶって焼き色を付ける場合は、慎重に考えて行った方がよさそうですね…。

様々な場面で使用されるチタン…

じつはチタンは、医療用で人体に使われるケースの多い素材です。強度があり、軽量かつ錆びにくい特性は当然のこととして、アレルギーの原因となるニッケルを含んでいないという特性があるため、インプラントやボルトなどによく使用されてます。またチタン製のピアスも、金属アレルギーが出ないことで知られていますよね。

非常にメリットが多いチタン製品ですが、最大のネックは皆様もご存じのように、価格です。鉱石からチタンを取り出すのが非常に手間がかかるため、コストがかかってしまいます。金属も、性能と価格が比例しているというわけですね…。

提供元・CarMe

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