ボンザーサーフボードはテイクオフ後のスピードアップがとても速いので、横に軽やかに滑るだけでサーフィンを楽しめるモデルです。そこで今回は、どんどんスピードアップしていく乗り味がたまらない、ボンザーサーフボードの魅力や利点についてご紹介します!
目次
「ボンザー」について
水の流れを制御するフィンシステム
「ボンザー」について
シングルフィンの進化系システム
True Ames ボンザーフィン
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ボンザーというフィンシステムは、キャンベルブラザーズが1972年に開発したシングルフィンの進化系とも言えるシステムです。深さのあるのコンケーブとサイドフィンが水を後ろにかき出す力が強く、ターンする度に加速する特徴があります。
大きめで浮力があるシステムなので、コントロールが難しそうに見えるかもしれません。ですが、ボンザーフィンによって操作性に優れているのでターンしたときのグライド感が最高なシステムです。
「ボンザー」の意味
ボンザーには、オーストラリアのスラングで「ユニーク」や「風変わり」という意味があります。ボンザーのおもなコンセプトはフィンの形状や角度、ボトムとテールのデザインやアウトラインのバランスが取れた相互関係です。
それによって普通のボード以上にボトムでエネルギーを発生させて水流を活性化させるシステムとなっています。簡単に説明すると、水のエネルギーをできるだけ逃さず最大限有効活用するシステムということです。
ボンザーサーフボードの特徴
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シングルフィンがサーフィンの主流だった時代、さらなるスピードアップが追求されていました。そんな中、シングルフィンからツインフィンに移行する前にシングルフィンの新しい形として登場したのが、今回紹介するボンザーです。
さらにその後、ボンザーと同じように3つのフィンを使うトライフィンが登場しました。トライフィンはセンターフィン+2ですが、ボンザーはあくまでシングルフィン+2となっています。
ボンザーサーフボードの歴史
1972年にカリフォルニア州のオックスナードで生まれたボンザーシステムは、ほかのモデルの登場もあって時代とともに徐々に姿を消していきましたが、2000年代に入ると人気が再燃して復活しました。
フィンの歴史には諸説ありますが、先ほども触れたようによく似ているので、ボンザーはトライフィンの原型だとされることもあります。ですが、トライフィンの本当の原型はツインフィン+1の形でボンザーとは別のものです。
水の流れを制御するフィンシステム
ボンザーの魅力
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ボンザーシステムの最大の魅力は、水の流れを制御するところです。フィンとボトムに施された独特のデザインによって、ボンザーシステムは水の流れを制御することに成功しました。
ターンをしようとするとき、サーフボードに対して斜めの角度から水が流れていきます。ボンザーシステムではサーフボードのテール部分に流れる水からのエネルギーを、フィンとボトムが互いに作用しあって最大限に引き出せるようになっています。
ターン時に効果を発揮
ボンザーシステムがその効果を発揮するのは、ターンしたときです。サイドフィンはコンケーブの延長になっていてボトム面を流れる水の抵抗を最小限に抑えてくれ、その性能のよさは画期的なものとなっています。
水のエネルギーを効率良く取り込み、コントロールの性能のよさを目指して作られたボンザーは、テール部分の下側で起こりがちな水流の乱れを抑えることができます。そのため、キレのあるターンを決めることが可能です。
ボンザーの加速が速い理由はフィンのサイズ感
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ボンザーシステムのサイドフィンのベースの長さのサイズは25cmほどですが、高さのサイズは最高で7cmほどしかありません。また、サイドフィンの取り付け角度は浅めで、水の流れに対する抵抗を少なくしています。
このサイズ感のおかげで、レールからレールへの切り替えが簡単になっているのが特徴です。そのため、水の流れる力を利用して、サーフボードをどんどんスピードアップさせることができるようになっています。
他のフィンとの違い
ボンザーとトライフィンはどちらもテール部分に3つのフィンを付けて使いますが、似ているようで全然違うものです。その決定的な違いは、サイドフィンの役割の違いにあります。
ボンザーの場合、センターフィンだけでは捉えきれない水のエネルギーを一回り小さなサイドフィンで進行方向後ろに流す仕組みです。そのエネルギーが、サーフボードの推進力になっています。この機能は他のフィンにはなく、ボンザーならではな機能です。