ローテーショナルスクワットの効用

大殿筋の強化
股関節の伸展、外旋の力の強化
体幹の強化

ローテーショナルスクワットの行い方

ダンベルまたはケトルベルを片手で持ち、頭上に持ち上げます。両足の幅は肩幅ぐらいを目安にします。(写真1−1)

人間がゴリラより強い筋肉があるとすれば、どの筋肉でしょうか?
(画像=1-1 ローテーショナルスクワットのスタートポジション、『FITNESS LOVE』より引用)

そこから体を沈めながら、ダンベルを持ってない方の手でくるぶしを触りにいきます。(写真1−2)

人間がゴリラより強い筋肉があるとすれば、どの筋肉でしょうか?
(画像=1-2 ローテーショナルスクワットのボトムポジション、『FITNESS LOVE』より引用)

しゃがみ込む際には、股関節を屈曲(曲げた状態)で内旋(内側に回転)ローディングを行い、大殿筋にストレッチをかけます。(写真1−3)そこから地面を斜め下に押しながら、股関節を伸展(伸ばす)と外旋(外側に回転)でアンローディングします。(写真1−4)

人間がゴリラより強い筋肉があるとすれば、どの筋肉でしょうか?
(画像=1-3 股関節をローディングし大殿筋を伸ばした状態、『FITNESS LOVE』より引用)
人間がゴリラより強い筋肉があるとすれば、どの筋肉でしょうか?
(画像=1-4 股関節を外旋、伸展しながらフィニッシュする、『FITNESS LOVE』より引用)

動作中はつま先が外を向いていき、膝が内に入りやすくなるので注意が必要です。(写真1−5)

人間がゴリラより強い筋肉があるとすれば、どの筋肉でしょうか?
(画像=1-5 動作中は膝が内に入りやすくなるので注意が必要、『FITNESS LOVE』より引用)

ここで言う「ローディング」とは、大殿筋を伸ばしてエネルギーを貯めること。「アンローディング」とは大殿筋を収縮させて、エネルギーを解放することになります。これらの一連の動作はストレッチ・ショートニング・サイクル(SSC)と言い、スポーツで強い力を発揮するときに必要な動きになります。筋肉は一度伸ばしてから縮めると大きな力を発揮するのです。

大殿筋の動きは、写真1−4のように、股関節の伸展と外旋なので、スクワットやレッグプレスよりも、ローテーショナルスクワットは大殿筋をより、最大限に使う種目とも言えるでしょう。この種目は股関節の動きをつくり、体幹の回旋を行うという非常に優れたエクササイズと言えます。スポーツを行なっている方はぜひこのエクササイズを採用することをおすすめします。


井上 大輔(いのうえ・だいすけ)
兵庫県神戸市出身。滋慶学園大阪ハイテクノロジー専門学校スポーツ科学科トレーニング理論実習講師/整体&パーソナルトレーニングジムを経営(兵庫県明石市)/ NSCACSCS/NPO 法人JFTA 理事長/17歳よりトレーニング開始。大学卒業後、スポーツクラブに就職、スポーツコンサルティング事業にかかわる。同時に操整体トレーナー学院学長松下邦義氏に師事、操整体について学ぶ。/2006年NBBF 全日本選手権 第6位。
NPO法人 日本ファンクショナルトレーニング協会 TEL:078-707-3111

提供元・FITNESS LOVE

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