目次
家を建てる時の注意点
家を建てるために知っておきたいお金のこと
家を建てる時の注意点
ここからは家を建てる時の注意点をご紹介していきます。家を建ててから、思っていたものと違って住みづらさや今後の不安などが出てくる場合があります。後から後悔してもどうにもならず、最悪の結果として家を手放すことになった方もいます。注意点をしっかり確認し、後悔の少ない家作りを目指してください。
注意点①耐震性能
1つ目は、耐震性能です。これから家を建てる場合は新耐震基準を満たす必要があり、震度6強、7程度の地震でも倒壊しない耐震性が要求されます。建てる家の耐震性能は必ずチェックしてきましょう。
とにかく災害に強い家にしたい場合は、強度や耐久性のある素材を使うなど、耐震性や耐久性をさらに上げる方法もありますが、その分建物価格が上がってしまいます。何が起きても壊れない家が望ましいですが、どこまでの耐震性能で満足できるかを決めておくと良いでしょう。
注意点②住宅ローン返済計画
続いては、住宅ローンの返済計画です。住宅ローンは年収などから返済が可能と金融機関からOKが出たからローンが組めたので、返せるだろうと思っている方も少なくありません。しかし、夫婦二人で働いて返済する予定が介護や出産等で1人しか働けない状況になり、返済できない状況に追い込まれる方もおられます。
また、自己資金もなくローンが組めるギリギリの価格の家を購入するなど、この先のことを考えていない場合も後が心配です。ローンの返済もしながらお子さんがいれば教育資金や、車の買い替え費や家のリフォーム費用なども貯めて行かなければならないので、返済計画をよく考えてからいくらなら無理なく返済できるかを考えておきましょう。
注意点③配線や電圧
配線や電圧も家に住み出してから後悔することが多いので、注意が必要です。家を建てる際にコンセントの位置は決めておきますが、住んでからコンセントの場所が使いにくかったり足らないと後悔することもあります。完成後でもコンセントを作ってもらうことができる場所もあれば、難しい場所もあるので、先に確認しておくと良いでしょう。
電圧は一般家庭では100Vがこれまで多かったですが、パワーのある200Vの家電も増えています。100Vと200Vのコンセントは形状が違うため、最初から200Vの家電を使う場所は200Vのコンセントを取りつけしておくと良いでしょう。
また、電力はいくつかのコンセントを合わせて1つの小さいブレーカーにまとまっています。消費電力が高いドライヤーや電子レンジ、電気ケトルなどの家電を同じブレーカーのコンセントで一緒に使うと電力によってはブレーカーが落ちてしまうこともあるでしょう。
契約のアンペア数的には十分足りていても、同時に使うコンセントが1つのブレーカーに集中してしまっているとブレーカーは落ちてしまうので、住宅メーカーにどのコンセントをよく使いそうかなどを相談しておきましょう。
注意点④収納力・生活動線
収納力と生活動線は、自分たちが使いやすい・動きやすいように生活スタイルを考えならどこに何があったら便利、と言うのを考えます。生活動線は、キッチンと洗濯機の置き場が近いと動く距離が短いので便利であったり、洗濯機で乾燥までする家なら洗面所にパジャマなどの服も入れる収納があったら便利、など家族や人によってスタイルが違います。
収納はあるに越したことはないのですが、その分部屋が狭くなるというデメリットもあります。しかし収納が足らないとタンスや棚などを買ってきて置くことになるので、やはり狭くなるため収納がある方が便利です。どういう間取りにしたら家事がスムーズか、どういう収納があったら便利か、どんな収納が作れるかも住宅メーカーさんとよく相談してみましょう。
注意点⑤住宅メーカー選び
注意点5つ目は、住宅メーカー選びです。住宅メーカーを選ぶ際に、自分たちが理想の家を建てられるかももちろん大事ですが、アフターサービスがしっかりしているメーカーを選んでおくと安心でしょう。家は建てて終わりではなく、建てた後何十年と長くメンテナンスはしていかなければならず、様々な不具合は必ず出てきます。
建てたばかりの頃は初期不良によるものくらいですが、10年を過ぎると劣化が目立ってくる箇所も出てきます。定期点検などを行う業者であれば、ちょっとした不具合の相談もしやすいので、家について相談がすぐできる状況だとメンテナンスもしやすいです。
メンテナンスをしっかりしていれば長く住めるので、住宅メーカー選びのときにアフターサービスもチェックしておくと良いでしょう。
注意点⑥流行にとらわれ過ぎない
最後の注意点は、流行にとらわれ過ぎないことです。家の間取りやキッチン、お風呂場などにもこういったスタイルが人気があると言うのがその時々にあります。人気があっておしゃれなら自分たちの家にも、と考えてしまう方もおられますが、流行のスタイルであってもなんでも取り入れるのは注意が必要です。
流行であっても自分たちが使いやすいとも限りません。その家に何十年と暮らすことを考えると自分たちのライフスタイルに合うかどうかで必要かを考える方が良いでしょう。
家を建てるために知っておきたいお金のこと
家を建てるためには、やはりお金がなければ建てられません。現金一括で購入できるなら良いですが、多くの方はローンを組んで購入し、10年や20年などの時間をかけてコツコツ返済していくものです。甘く見ていると後で苦しくなるので、家を建てるために知っておきたいお金のことをチェックしてみてください。
家を建てるための資金計画
まずは家を建てるための資金計画です。頭金なしでも月々いくらの返済で家が購入できますと言った広告なども見ることがあるかもしれませんが、全く貯金がない状態での家の購入は危険で、何年のローンを組んで毎月いくら返済していくといった計画をしっかり立ててみるのがおすすめです。
また、頭金が用意できるなら土地や建物代などの費用の3割程用意できるとローンの返済も楽になります。まだ家の購入が具体的に決まっていない方は、頭金を少しずつ今から貯めておくと良いでしょう。住宅ローンは各銀行や自治体融資などがありますが、金利や借入限度額はそれぞれなので、それぞれ金利等を調べて比較してみてください。
住宅ローンの金利の種類
住宅ローンの金利には種類があります。半年に1回、金利の見直しがある変動金利、10年など一定期間は金利が見直されない当初固定金利、金利の見直しが一切ない長期固定金利の3種類があります。
金利が一番低いのは変動金利ですが、毎回金利の変更で振り回されたくないから固定がいい、繰り上げ返済するから金利が低い方がいいなど、ご家庭ごとに利用しやすいタイプを選んでみて下さい。
住宅ローンにかかる事務手数料
住宅ローンを組むと、諸費用が色々かかるのであまり細かくどういった内容の費用・手数料なのかが分かっていないことも少なくありません。事務手数料の中でも融資事務手数料と保証料は見逃しがちです。銀行によっては保証料がかからないところもあり、2つの料金が一緒になっている所もあります。
融資事務手数料は金融機関に払う融資の手続きに対しての手数料で、借入額にかかわらず一律の金額を支払う定額型と借入額に一定の手数料率をかけた金額を支払う定率型があります。保証料はローンの融資を保証してくれる保証会社に対して支払う費用で、ローン契約時に全額支払う一括前払いと住宅ローンの支払い上乗せする金利上乗せがあります。
借入する金額や借入期間によってもどのタイプが良いのかは違うので、ローンを組む前に相談するのがおすすめです。
住宅ローンにかかる諸費用
戸建ての建築費用の諸費用の所でもご紹介しましたが、住宅ローンにかかる諸費用は事務手数料だけでなく、司法書士報酬や印紙代、団体信用生命保険料、抵当権設定登録免許税などがあります。
印紙代などの税金関係はどこでも同じですが、事務手数料や団体信用生命保険料などは銀行ごとに違い、保険料が無料の所もあるので、諸費用もしっかり確認しておくと良いでしょう。