味はまるで「鶏肉」?
さて、実際にオオクチイシナギをゲットしたことのある人に話を聞くと、この魚のもっとも特徴的な点は大きさや見た目ではなく「味」であると言われることが多いです。個人的にもそのように感じます。
このオオクチイシナギ、全身が美しい白身なのですが、繊維の一本一本が太くて強く、加熱すると固く締まります。更に深海性の大型魚の割には、全体的に脂のりは弱く、さっぱりとしています。

オオクチイシナギの天ぷら(提供:茸本朗)(画像=『TSURINEWS』より 引用)
そのため加熱すると、まるで「鶏の胸肉」のような質感となります。特に衣をつけて唐揚げにするとフライドチキンそのもので、初めて食べる人であれば魚と思わないかもしれません。