目次
ゾウやラクダの足跡も多数発見!
人類は「楽園」にたどり着けたのか?

ゾウやラクダの足跡も多数発見!

人よりも多く見られたのが、ゾウやラクダの足跡でした。

人類も給水や水浴び、採餌のために湖に立ち寄ったと見られますが、同じように草や水を求める動物たちがたくさん集まっていたようです。

ときには、人類が動物を狩ることもあったはずですが、石器が見つかっていないことから、単なる給水ポイントとして使い、長居はしなかったと見られます。

そして、最も重要な点は、人類が予想よりずっと前にアフリカ大陸を脱出していたということです。

アラビア半島で「約12万年前の人類の足跡」を発見!”出アフリカ横断中”の足跡か
(画像=足跡、化石 / ゾウ(左)とラクダ(右)の足跡/Credit: Stewart et al., 2020、『ナゾロジー』より引用)

人類は「楽園」にたどり着けたのか?

人類が東アフリカで誕生したのは、およそ20万〜30万年で、アフリカの脱出に成功したのが6〜7万年前です。

しかし最近の調査で、十数万年前の現生人類の骨がギリシャやイスラエルで出土しており、ずっと以前からアフリカを出ていたことが分かっています。

初期人類は、今日の東アフリカからエジプトを北上し、レバント地方(アラビア半島の北端、地中海に面する中東地域)を抜けて、ヨーロッパやユーラシア大陸に広がっていきました。

アラビア半島で「約12万年前の人類の足跡」を発見!”出アフリカ横断中”の足跡か
(画像=レバント、地図、アラビア半島 / レバント地方(赤)/Credit: ja.wikipedia、『ナゾロジー』より引用)

おそらく、その移動の中で、アラビア半島の川や湖に沿った道も水や食料資源を切らさないための内陸ルートとして選ばれたのでしょう。

アフリカからユーラシアに移動する人類にとっては、アラビア半島が便利なサービスエリアとなったかもしれません。

果たして、この足跡の主たちは、探し求めていた楽園にたどり着くことができたのでしょうか。


参考文献

phys

theguardian


提供元・ナゾロジー

【関連記事】
ウミウシに「セルフ斬首と胴体再生」の新行動を発見 生首から心臓まで再生できる(日本)
人間に必要な「1日の水分量」は、他の霊長類の半分だと判明! 森からの脱出に成功した要因か
深海の微生物は「自然に起こる水分解」からエネルギーを得ていた?! エイリアン発見につながる研究結果
「生体工学網膜」が失明治療に革命を起こす?
人工培養脳を「乳児の脳」まで生育することに成功