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ゾウやラクダの足跡も多数発見!
人類は「楽園」にたどり着けたのか?
ゾウやラクダの足跡も多数発見!
人よりも多く見られたのが、ゾウやラクダの足跡でした。
人類も給水や水浴び、採餌のために湖に立ち寄ったと見られますが、同じように草や水を求める動物たちがたくさん集まっていたようです。
ときには、人類が動物を狩ることもあったはずですが、石器が見つかっていないことから、単なる給水ポイントとして使い、長居はしなかったと見られます。
そして、最も重要な点は、人類が予想よりずっと前にアフリカ大陸を脱出していたということです。
人類は「楽園」にたどり着けたのか?
人類が東アフリカで誕生したのは、およそ20万〜30万年で、アフリカの脱出に成功したのが6〜7万年前です。
しかし最近の調査で、十数万年前の現生人類の骨がギリシャやイスラエルで出土しており、ずっと以前からアフリカを出ていたことが分かっています。
初期人類は、今日の東アフリカからエジプトを北上し、レバント地方(アラビア半島の北端、地中海に面する中東地域)を抜けて、ヨーロッパやユーラシア大陸に広がっていきました。
おそらく、その移動の中で、アラビア半島の川や湖に沿った道も水や食料資源を切らさないための内陸ルートとして選ばれたのでしょう。
アフリカからユーラシアに移動する人類にとっては、アラビア半島が便利なサービスエリアとなったかもしれません。
果たして、この足跡の主たちは、探し求めていた楽園にたどり着くことができたのでしょうか。
参考文献
phys
theguardian
提供元・ナゾロジー
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