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ナット一体型ホイールシステム
トレーニングと繰り返しの練習

ナット一体型ホイールシステム

F1のタイヤ交換が早い理由の二つ目は、ナット一体型ホイールシステムにあります。

乗用車のホイールナットの数は、1本に4〜5本が一般的ですが、F1の場合は真んなかにおおきなナット1本だけで留まっています。しかもホイールのなかにナットが組み込まれていて、タイヤを外すときも取り付けるときもホイールガンのトリガーを引くだけで、ナットの緩め、締め付けを行うことができます。

またホイールナットのネジ山は、ナットを回転させる時間を節約するために最小限にとどめられています。フェラーリチームのネジ山は、3つしかありません。これにより一瞬にしてホイールの取り外し、取り付けを行うことが可能となっているのです。

トレーニングと繰り返しの練習

なぜF1のタイヤ交換は2秒以内でできるのか?
(画像=『CarMe』より引用)

また、前述の作業担当は自分の役割に関してトレーニングを受け、ドライバーと同様に本格的な準備を行っています。クルーは自分の作業手順がスムーズになるまで数百回の練習を繰り返し、レースが行われる週末も絶えず練習を行っています。

作業は大勢のクルーによって行われるため、ひとりひとりの動きは緻密に計算されており、各クルーが自分の作業に注意を傾けることによって、一連の流れが出来上がるようになっています。もちろん人間が行うことですから「ミス」が生じることもありますし、機械がトラブルを起こしてイレギュラーな事態が生じることもあります。

そのため、一瞬たりとも気の抜けないピット作業において、シビアな練習は欠かすことができないのです。


F1のタイヤ交換が2秒以内でできるのは、訓練されたピットクルーの努力の賜物、そして最新の技術によるものです。F1レースを楽しむ際には、ピットストップの様子に注目してみるのもいいかもしれません。

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提供元・CarMe

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