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新たにサンプリング機能も搭載
アプリと組み合わせれば楽しみ方が広がる

新たにサンプリング機能も搭載

従来のORBAでは、記録できる小節数が8小節に限られていたため、20〜30秒程度の短いループしか作成できなかったが、今回新たに発表されたORBA 2では128小節へと大幅に拡張されたことで、最長5分程度の楽曲を1曲まるまる記録することが可能になった。

また、タップしたり叩いたりしてリアルタイムで入力した音のリズムのズレを補正するクォンタイズと呼ばれる機能も新たに搭載された。少々リズム感に自信のない人でも、正確なビートを打ち込むことができる。

もう1つ、ORBA 2で追加された機能が現実音のサンプリングだ。下の動画でわかるように、人の掛け声や自転車のベル音など、実際に聞こえる様々な音を取り込み、その音を楽器として使用することができるようになった。たとえば、周囲にあるガラスや金属の物体を叩いた音だけで作ったリズムを繰り返し鳴らすことも可能だし、愛犬の鳴き声でメロディを歌わせることもできるというわけだ。

アプリと組み合わせれば楽しみ方が広がる

スピーカーを内蔵しているORBAは、単体で演奏や楽曲作成が楽しめるが、コンピューターやスマートフォンとBluetoothやUSBで接続し、MIDI対応電子楽器やソフトウェア音源のコントローラーとして使うこともできる。DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)と呼ばれる音楽作成ソフトを使用している人であれば、ORBAの特徴である直感的な演奏方法が、そのまま多彩な音源に適用できるので、楽曲にエモーショナルな演奏表現を付加するためのツールとしても活躍するだろう。

様々なアプリと連携させれば、楽しみ方はさらに広がる。PC用無料アプリの「ORBASYNTH」を使えば、プリセットサウンドを自分でカスタマイズすることも可能だ。iPhoneユーザーであれば「Orbacam」という専用アプリを使い、ORBAで作成した音楽に動画や写真を同期させ、様々なエフェクトを追加して簡単にミュージックビデオを作り上げることもできる。SNSで昨今流行のショート動画を投稿する際、手軽にオリジナルBGMを付け足したいと思っていた人にはぴったりだ。

直感的な操作で演奏・作曲できる音楽ガジェット「ORBA」が「2」へ進化
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

価格は、従来のORBAが99.99ドル(約1万3000円)であるのに対し、ORBA 2は149.99ドル(約2万円)と50%ほどアップ。とはいえ、音楽を聴くだけに留まらず、演奏する楽しみ、作曲する楽しみ、さらにはそれを誰かに聞かせる喜びを知るためのツールとしては、依然として手頃な金額で入手できる物の1つである。日本でも代理店のMedia Integration, Inc.より、近々発売される見込みだ。

提供元・男の隠れ家デジタル

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