手のひらサイズの音楽制作ガジェット「ORBA」が「2」へと進化した。手頃な価格で購入でき、「誰でもミュージシャン」の扉を開くこの音楽ガジェットの楽しみ方と、今回進化したポイントを「男の隠れ家デジタル」編集部がご紹介しよう。

目次
直感的な操作で誰でも演奏・作曲が楽しめる
4つのパートを組み合わせてオリジナルの楽曲を作成

直感的な操作で誰でも演奏・作曲が楽しめる

まるで柑橘類のフルーツを半分に割ったような形をしているORBAは、単体で様々な音を発するシンセサイザーであり、それらの音の組み合わせを記録して再生できる楽曲作成ツールでもあり、さらに各種電子楽器間でやり取りされる「MIDI」と呼ばれる演奏情報を指先で感覚的に制御できるコントローラーにもなる。

ORBAを開発したArtiphon(アーティフォン)は、直感的な操作で音楽演奏が楽しめるユニークなデバイスやアプリを手掛ける米国の企業で、その最初の製品であるギター風電子楽器/MIDIコントローラー「INSTRUMENT 1」は、クラウドファンディングのkickstarterで130万ドル(現在のレートで約1億7000万円)を超える支援を集めた。

直感的な操作で演奏・作曲できる音楽ガジェット「ORBA」が「2」へ進化
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

ギターのフレットボードのようなINSTRUMENT 1よりも、さらに小さくて価格も手頃なORBAは、誰でも手軽に楽しめるデバイスとして、音楽作成のハードルを限りなく地面に近いところまで引き下げたと言えるだろう。音楽理論や楽器演奏のスキルを一切持たなくても、手にした黒い半球体の「切り口」に備わるパッドを押したりこすったり、あるいは本体を振ったり回したり叩いたりするだけで、自分のオリジナルな音楽を演奏・作曲することが可能だ。

直感的な操作で演奏・作曲できる音楽ガジェット「ORBA」が「2」へ進化
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

4つのパートを組み合わせてオリジナルの楽曲を作成

そうやってできることは、単に思いついたメロディを奏でるだけに留まらない。ORBAでは、「ドラム」「ベース」「コード」「リード」という4つのパートを重ねてオリジナルの楽曲を仕上げることができる。1から8まで番号が振られたパッドには、ドラムセットを構成する様々な打楽器の音や、ペンタトニックスケールと呼ばれる5つの音階が割り当てられている。コードはルート音を選ぶだけで、自動的に複数の音を組み合わせた和音になる。音階は半音ずつのクロマチックではなく、日本人にも馴染み深い「ドレミソラ」のみなので、ジャズのアドリブのような演奏は難しいものの、逆に言うと何をやってもハズレた音にはならない。つまり、音楽理論をまったく知らなくても、きちんとした(聞き苦しくない)曲を作ることができるはずだ。

メトロノームに合わせて順番にドラム、ベース、コードによるバックの演奏を記録しておき、それらを再生しながら即興でタップしてメロディを奏で、さらに感情の赴くままに本体を振ったり傾けたりしてビブラートなどの効果を加えれば、立派なライブパフォーマンスにもなる。充電式リチウムポリマーバッテリーを内蔵しているので、野外でも最長4時間程度の演奏や楽曲作成が可能だ。

直感的な操作で演奏・作曲できる音楽ガジェット「ORBA」が「2」へ進化
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)