アタるも乗せられず

次は誰にくるかと、周囲を気にしながらリールを巻く。底から10mぐらいまで巻き上げ、アタリがなかったらまた落とすということを繰り返す。タイラバの場合、誘いは必要なくただ巻くだけなのだが、その巻きスピードがキモでその日の当たりスピードを早く見つけることが釣果を伸ばす秘けつだ。

村田君の巻きスピードを見ながら、慎重に電動の巻き上げスピードを調整するが、なかなかアタリがない。そして、ようやくアタリが出たと思ったら、コツコツで終わってしまいガックリ。

気を取り直して再開すると、しばらくしてアタリが出た。そのままで巻き続けると、タタンタタンと激しくたたかれ始めた。乗ったと思い巻き上げスピードを速くしたら、フッと軽くなってしまった……。

タイラバ釣行で70cm頭にマダイ好捕 電動より手巻きタックルが好適?
(画像=タイラバ釣行で70cm頭にマダイ好捕 電動より手巻きタックルが好適?真剣にタイラバを巻き続けるアングラーたち(提供:週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎)、『TSURINEWS』より 引用)

小型ながらなんとか本命

そこで手巻きリールのタックルにチェンジ。炎月BB・B69M‐SにPEライン0.8号、リーダー4号を巻いた炎月CT‐151PGの組み合わせだ。だが。これでもようやく出たアタリを掛けることができない。そして、追い打ちをかけるように雨も降り始めた。

そんななか、9時半ごろに隣の森君の穂先がたたかれ、小型ながら本命をキャッチ。これは、まずいと思った時、貴重なアタリが出た。今度こそと念じながら巻き上げると、マダイ独特の引きが持続する。今度こそ乗ったようだ。そして、小ぶりながら本命を手にすることができた。

だがその後も激渋状態が続き、村田君が食べごろサイズのマダイを追加して、午後12時半の沖上がり時間を迎えた。

タイラバ釣行で70cm頭にマダイ好捕 電動より手巻きタックルが好適?
(画像=タイラバ釣行で70cm頭にマダイ好捕 電動より手巻きタックルが好適?3人の釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎)、『TSURINEWS』より 引用)

<週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎/TSURINEWS編>

提供元・TSURINEWS

【関連記事】
ゼロから始める「カヤックフィッシング」 マダイを釣るためのキホン5選
船長に聞く「沖釣り初心者の心得」:東京湾LTアジ 厳選船宿8選も紹介
大豆ではなく「魚で作った」味噌とは? 実は各地に存在する発酵魚介食材
干物にすると飛躍的に美味しくなる海釣りターゲット4選
釣り編集者が上天草へお試し移住 移住家族に聞く「リアルな本音」とは?