アタるも乗せられず
次は誰にくるかと、周囲を気にしながらリールを巻く。底から10mぐらいまで巻き上げ、アタリがなかったらまた落とすということを繰り返す。タイラバの場合、誘いは必要なくただ巻くだけなのだが、その巻きスピードがキモでその日の当たりスピードを早く見つけることが釣果を伸ばす秘けつだ。
村田君の巻きスピードを見ながら、慎重に電動の巻き上げスピードを調整するが、なかなかアタリがない。そして、ようやくアタリが出たと思ったら、コツコツで終わってしまいガックリ。
気を取り直して再開すると、しばらくしてアタリが出た。そのままで巻き続けると、タタンタタンと激しくたたかれ始めた。乗ったと思い巻き上げスピードを速くしたら、フッと軽くなってしまった……。
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小型ながらなんとか本命
そこで手巻きリールのタックルにチェンジ。炎月BB・B69M‐SにPEライン0.8号、リーダー4号を巻いた炎月CT‐151PGの組み合わせだ。だが。これでもようやく出たアタリを掛けることができない。そして、追い打ちをかけるように雨も降り始めた。
そんななか、9時半ごろに隣の森君の穂先がたたかれ、小型ながら本命をキャッチ。これは、まずいと思った時、貴重なアタリが出た。今度こそと念じながら巻き上げると、マダイ独特の引きが持続する。今度こそ乗ったようだ。そして、小ぶりながら本命を手にすることができた。
だがその後も激渋状態が続き、村田君が食べごろサイズのマダイを追加して、午後12時半の沖上がり時間を迎えた。
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<週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎/TSURINEWS編>
提供元・TSURINEWS
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