スーパーや鮮魚店で魚を買うときは、切り身やパックの刺身よりもまるごと一本買った方が断然オススメです。その3つの理由を解説したいと思います。
サカナの「一本買い」
魚は普段は自分で釣った魚を食べることが多いものの、常に家に釣魚がある訳ではないので、鮮魚店やスーパーなどで購入することもあります。その際、少しこだわっているのは、刺身のパックや加工済みの切り身はなるべく買わずに、魚をまるまる一本買いするようにしているという点です。
一本買いといっても、ブリなどの大型魚はまるごと買っても短期間では食べきれず始末しきれないし、高価なので一本買いはしません。数百円くらいで購入できるアジ、イワシ、イサキやせいぜいイナダなどの中小型魚の話です。
加工済みの刺身や切り身は調理の手間が省けるので便利ですが、それよりも魚をまるごと一本買いしたほうがいい理由を解説します。
1.鮮度が良い
魚の身は金属の包丁で切られ空気に触れた瞬間から劣化が加速します。仮に同じ日に仕入れた魚であっても、小さく切られて身の断面が空気に晒されている刺身や切り身は劣化が加速し、加工されてないまるごとまんまの魚の方が中の身が空気に触れていないので鮮度がいいのです。
また、パックで販売されている刺身や切り身に表示されている日付はあくまでも「加工日」です。「仕入れ日」や「入荷日」ではありません。「加工日」とはおそらくですが魚を捌いてパック詰めした日にちでしょう。
たとえば、「加工日」が本日の日付で販売されている刺身、実は前日鮮魚でまるまる売られていたものの売れ残りかもしれません(笑)。ええ~!って思うかもしれませんが、全然合法でフツーです。
前日まで売り場にあったジャガイモをコロッケにして今日の日付の「加工日」で販売しているのと同じです。少し悪意のある妄想をすれば、鮮魚でまるごと売っていたアジを翌日「開き」で売り、そのまた翌日アジフライで売っているかもしれません。すべて「加工日」は「今日」の日付に合法的にアップデートされます。
食品ロス削減の点からも全く否定するものではありませんし、筆者自身お惣菜のアジフライもよく買いますが、生食用で買うときは最も鮮度がいい「まるまる一本買い」にしたいところです。
※令和3年8月現在食品衛生法上もJAS法上も「消費期限」の記載義務はあるものの、「加工日」については記載義務もないようです。ですので、「加工日」記載は各小売店の自主判断によるもののようです。