最近よく名前を聞くようになった『NFTアート』。新しいアート表現のひとつとして注目されているだけではなく、押さえておくべき投資先としても話題となっています。

本記事では、NFTアートの概要や特徴から、販売方法やメリット・デメリットまでを解説します。

目次
NFTアートとは?
 ・NFTアート=デジタルアート×ブロックチェーン
 ・NFTアートには電子書籍や動画も含まれる
 ・NFTアートの作り方はデジタルアートと一緒
NFTアートを販売する方法
 ・ステップ1. 暗号資産の口座を開設する
 ・ステップ2. 暗号資産を入金する
 ・ステップ3. NFTマーケットプレイスにログインする
 ・ステップ4. NFTアートをアップロードする
 ・ステップ5. NFTアートの販売条件を設定する

NFTアートとは?

NFTアート=デジタルアート×ブロックチェーン

NFTアートとは、イラストや画像などのデジタルアートに、暗号資産の技術を付与したものです。「Non Fungible Token(非代替性トークン)」の頭文字をとり、NFTと呼ばれます。

イラストや画像などのデジタルアートは、無断で二次利用をされたり、不正コピーをされたりしてしまう恐れがあります。しかし暗号資産に使われている技術(=ブロックチェーン技術)を付与することで、アートの改ざんができなくなるのです。

NFTアートでは、デジタルアートにブロックチェーン技術を紐づけることで、第三者による改ざんを防ぐことに成功しました。そのアートに唯一無二の価値が付けられていることにより、現実の芸術作品と同列に考えられます。

NFTアートには電子書籍や動画も含まれる

「アート」と言うと、イラストや画像に限られると思いがちです。しかし「NFTアート」には、電子書籍や動画、著作権を有している企業やアーティストなども含まれます。

NFTアートのおもな特徴は以下のとおりです。

  • 改ざんできない
  • 作成者(または所有者)が記録できる
  • 二次利用や不正コピーを防ぐため、アートの非代替性を証明できる

NFTアートを売買するNFTマーケットプレイスは、通信過程において売買取引の記録が残る仕組みになっています。そのデータはすべてのユーザーに共有されるため、データの改ざんなどを行えばすぐに明るみに出るのです。

また『イーサリアム』という暗号資産のブロックチェーン技術を採用していることにより、それぞれのNFTアートにコード(シリアルナンバーのようなもの)が付与されます。証明書のような役割も持つため、二次利用や不正コピーを防ぐのに役立つのです。

NFTアートの作り方はデジタルアートと一緒

NFTアートの特徴を知ると「作るのが難しそうだな……」と思うかもしれません。しかしNFTアート=デジタルアートなので、その作成方法に大きな違いはありません。

画像やイラストなら、PhotoshopやIllustratorなどのソフトを使い、pngやjpeg形式で作成するのが一般的です。作品をNFTマーケットプレイスにアップロードする段階で、ブロックチェーン技術を付与できます。

くわしくは次項をご参照ください。

NFTアートを販売する方法

NFTアートを販売するためには、まず売買に使う暗号資産の口座を開設します。そのあとNFTマーケットプレイスと呼ばれる市場に登録&ログインしましょう。

ステップ1. 暗号資産の口座を開設する

NFTアートを売買するためには、暗号資産が必要です。

NFTアートの市場であるNFTマーケットプレイスに登録するためには、前もって専用口座と暗号資産を準備しておかなければいけません。

詳しくは、本記事内の「暗号資産口座の開設方法&入金方法」をご参照ください。

ステップ2. 暗号資産を入金する

暗号資産専用の口座を用意したあとは、実際に暗号資産を購入して口座に入金します。

NFTマーケットプレイスでアカウント登録やログインをするためには口座情報が必要なので、口座の開設と入金は先に済ませておきましょう。

詳しくは、本記事内の「暗号資産口座の開設方法&入金方法」をご参照ください。

ステップ3. NFTマーケットプレイスにログインする

専用口座と暗号資産が準備できたら、いよいよNFTマーケットプレイスでアカウント登録をし、ログインします。

NFTマーケットプレイスの代表例として、以下のようなものがあります。

  • OpenSea
  • Adam by GMO
  • Coincheck NFT
  • クリプトモール

本記事では、使用できる暗号資産の種類が多く、世界最大級の規模とも言われる『OpenSea』を例に、ログイン方法を解説します。

詳しくは、本記事内の「NFTマーケットプレイスのアカウント登録方法」をご参照ください。

ステップ4. NFTアートをアップロードする

無事にNFTマーケットプレイスへログインできたら、準備完了です!

実際に自作したNFTアートを販売したいときは、NFTマーケットプレイスにログイン後、NFTアートをアップロードする必要があります。手順は以下の通りです。

まずOpenSeaのサイトへアクセスし、右上の「Create」ボタンから「Create new item」を選びましょう。

NFTアートの販売方法を1からわかりやすく解説
(画像=『Workship MAGAZINE』より引用)

移った先で、販売するNFTアートの作品情報(作品名や取引通貨など)を入力します。

最後に「Create」ボタンを押せば、NFTマーケットプレイス内にあなたのNFTアートがアップロードされます。

ステップ5. NFTアートの販売条件を設定する

NFTアートをアップロードしたら、出品するにあたって「販売条件」を設定します。

まず出品したいNFTアートを選択し、どれくらいの価格や期間で販売したいかを設定します。

<価格の設定>

  • Set Price(あらかじめ定められた価格で販売)
  • Highest Bid(オークション形式で販売)
  • Include ending price(オークション形式で販売)※価格が高→低と変化していき、最初に入札した相手に販売
  • Privacy(出品者が設定した特定の相手に販売)

オークション形式である「Highest Bid」を選んだ場合は、オークションを開催する期間も合わせて設定します。

<オークション期間&価格の設定>

  • Minimum Bid(始める価格)
  • Reserve price(最低落札価格)
  • Expiration Date(入札期間)
NFTアートの販売方法を1からわかりやすく解説
(画像=▲出典:Market、『Workship MAGAZINE』より引用)

すべての設定をし「Post your listing」ボタンをクリックすれば、NFTアートの出品完了です。