ヴィーナス[Cal.178]

【アンティーク時計】造形美と機能性を兼ねそなたビギナーにおすすめの「クロノグラフ」4選
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

12時間積算計を持つクロノグラフで、バルジューと並び称される178。優れた精度と安定性を誇った178は、多くのメーカーが採用したが、とりわけブライトリングが好み、ナビタイマーなどとともに大きな名声を得た

ロンジン[Cal.30CH]

【アンティーク時計】造形美と機能性を兼ねそなたビギナーにおすすめの「クロノグラフ」4選
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

フライバック専用機として開発され、巧妙な設計が際立つロンジンの30CHは、12時間積算計なしの2カウンター仕様だ。優れた機能性のみならず、美観も高く市場人気は高いため、相場は安くない

この四つのなかでも、よく見かけるのがバルジューが手掛けた72である。これは、名機キャリバー23に12時間積算計を追加した3カウンター仕様のクロノグラフで、1938年(36年説もあり)に発表され、公式には74年まで製造された。42年には年産6万個に達しており、ロレックスをはじめ、これをベースムーヴメントとして採用したブランドは多い。

【アンティーク時計】造形美と機能性を兼ねそなたビギナーにおすすめの「クロノグラフ」4選
(画像=『Watch LIFE NEWS』より引用)

そういった意味では汎用機とも言えるが、コラムホイール式で重厚なパーツを持つ基本設計は非常に優れており、高く評価する時計師はいまなお多い。これを搭載したモデルのなかにはロレックスのように数百万円、数千万円するものもあるが、一方でマイナー系であれば、50万円台から見つけられる(黒文字盤や防水ケースは人気が高く割高)。基本性能はほぼ変わらないため、現実的な価格で楽しみたい人はこの辺りを狙うといい。
なお、同じく12時間積算計を搭載した傑作として、ヴィーナスの178の名も挙がる。こちらも様々なメーカーに供給されたが、現存するのブライトリング名の個体が多く、相場は50万円以上とやや割高となる。

文・堀内大輔(編集部)、写真・笠井 修/提供元・Watch LIFE NEWS

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