指揮棒

テンカラ釣りの筆者はオモリを使わないので根掛かりとは無縁だが、木枝に毛バリをひっかけるトラブルはしょっちゅうだ。あと15cm手が伸びれば外すことができるのにと思っても、五十肩で腕が上がらない。ひっぱってハリスが切れるのならいいのだが、無理をしてサオを折ってしまった経験がある。

何とかしたいとインターネットを見ていたら、棒タイプの根掛かり外しが「ルアー十個分で元が取れる」と紹介されていた。そこまで高価なものは必要ない。さっそく百均パトロールに出動すると、文具コーナーでホワイトボードなどを指し示す「指揮棒」が目に留まった。先端にカギはついていないものの枝を曲げたりするには十分ではないか。出番がないのが一番だが、安心感は倍増した。

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五十肩の釣り人には便利だ(提供:TSURINEWSライター筑井直樹)(画像=『TSURINEWS』より 引用)

面ファスナーベルト

恥を忍んで失敗談をもう一つ紹介しよう。読者の皆様は予備のサオの携帯はどうしているだろうか。横着者の筆者は、ベストの背中に入れていてなくした経験がある。先端がはみ出しているが、チャックもしているし落ちても気づくだろうと甘く見ていたのだ。

安価なエサ釣りザオだったのであきらめもついたが、テンカラザオはそうはいかない。背中が気になっては釣りにならないので、グリップの金具にキーホルダーを付けカラビナで腰にぶら下げてみる、サオが垂直になって調子がいい。

しかし、万が一金具が引き抜けたらと不安になった。そんなときに百均のカーグッズコーナーで発見したのが「アシストグリップ用フッキングベルト」だ。これは面ファスナーにつまみを付けたような形状で、車内の手すりに巻き付けてハンガーを引っ掛けるようにして使う。

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予備の竿を確実に携帯する(画像:TSURINEWSライター筑井直樹)(画像=『TSURINEWS』より 引用)

使用時の工夫

筆者はグリップのやや細くなっているところにフッキングベルトを巻き、つまみにカラビナを付けてみた。これだと、どこにでも簡単にぶら下げられるし、グリップは前後が膨らんでいるので外れる心配はまずない。予備ザオの携帯だけでなく、藪漕ぎや崖の上り下りで両手を空けたいときに使えば安全性も増す。百均同士をコラボさせた自作の便利グッズだ。