「気になる案件を見つけてもなかなか契約まで進めない」なんて声をよく聞きます。

そこで今回は、フリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』を使って多数の案件を獲得されている、Webディレクターの松本さんにインタビュー。

企業にアピールするべき情報の選び方や伝え方について、松本さんが大切にしているポイントを伺いました。

目次
40代でフリーランスへ
闇雲にアプローチしない。自信を持ってこなせる仕事に応募する

40代でフリーランスへ

宮﨑:
15年以上会社員として働いた上でフリーランスに転身されたとのことですが、その経緯を伺ってもよろしいでしょうか?

松本:
大学を卒業した後、すぐに就職はしませんでした。当時から数字が好きな商売人気質だったので、接客や飲食の仕事を中心にフリーターとして働き始めたんです。

それからしばらくフリーターを続けたんですが、自分が好きな数字に関わる仕事をもっと極めたいと思い、26歳で就職しました。それからいくつかの会社を渡り歩いて、独立したのは42歳の頃です。

一時期、事業会社の広報を担当したこともありましたが、これまでのキャリアの大半がWebディレクターですね。地域密着型の中小企業や飲食店から、ナショナルクライアントの飲料メーカーまで、かなり幅広くお仕事をさせてもらいました。

40代からフリーランスへ転身。Webディレクターの案件獲得術
(画像=『Workship MAGAZINE』より引用)

宮﨑:
このタイミングでフリーランスに転身されたのは、何かきっかけがあったのでしょうか?

松本:
コロナウイルス流行の影響でWebの重要性が上がったことに加えて、経験を重ねて一人でもやっていける自信が持てたことが大きいです。会社員としての経験があったからこそ、フリーランスを選択できたんだと思います。

宮﨑:
やはり長い会社員経験は、フリーランスとして働く上で生きていますか?

松本:
私の場合は、独立前に会社員経験を積んでいたからこそ、フリーランスとしてやっていけてるんだと思っています。

社会人としてのマナーやお金について学べたのはもちろん、仕事を通して得られた、お客様や外部パートナーとの繋がりが今も役立っています。独立のタイミングでお仕事をいただけたことで収入の不安も減りましたし、そのお仕事きっかけでまた新しい繋がりができたこともありました。

仮に学生からいきなりフリーランスになっていたとしたら、ここまでスムーズにはいかなかったと思います。

闇雲にアプローチしない。自信を持ってこなせる仕事に応募する

宮﨑:
独立してすぐにWorkship経由で複数の案件を獲得されたとのことですが、その要因はなんだったと思いますか?

松本:
自分の経歴やスキルに合った案件に絞って応募したからだと思います。いろんな案件に目移りしがちですが、仮にすごく惹かれる案件があったとしても、それに適した実績がなければ契約は難しいでしょう。

そのため、自分がこれまでやってきたことを整理して、自信を持ってこなせると判断した案件に絞って応募しました。

宮﨑:
闇雲に応募しても、なかなか契約には繋がらないですよね。

松本:
そうなんです。あと実績の伝え方も意識していました。これまでやってきたことをただ羅列するだけでは、十分なアピールにはなりません。

40代からフリーランスへ転身。Webディレクターの案件獲得術
(画像=『Workship MAGAZINE』より引用)

松本:
応募案件に適した実績を伝えるのはもちろん、売り上げやCVRの増加率など「数字でわかる実績」を必ず盛り込むようにしていました。数字があると実績の証明にもなりますし、伝わりやすくもなります。

とくに企業規模が大きくなるほど、数字での実績アピールが重要になる印象です。数字ではなく制作物の提出を求められる場合でも、案件ごとにポートフォリオの内容を調整することをおすすめします。