ローマ教皇フランシスコは5月29日、21人の新たな枢機卿を選出した。今年8月末に枢機卿会議が開催され、そこで新枢機卿は正式に就任する。
バチカンニュースによると、ローマ教皇に次いで最高位聖職者の枢機卿の数は現在208人(117人が選挙人で、91人が非選挙人)だが、8月27日に新たに21人の枢機卿が加わり、枢機卿の総数は229人に増加する。次期教皇の選挙権は80歳未満の枢機卿にある。132人の枢機卿が選挙権を有し、残りは選挙権がない枢機卿だ。
意識的にバランスを取って選出された
枢機卿団に所属していた枢機卿のうち52人はヨハネ・パウロ2世によって任命され、そのうち11人はまだ選挙する資格がある。64人の枢機卿が教皇ベネディクト16世によって任命された(38人は有選挙権)。教皇フランシスコによって任命された枢機卿の数は113人となり、83人が選挙する資格を有している。
フランシスコ教皇は教皇庁内の功労者の聖職者ほか、世界の各地域から意識的にバランスを取って選出している。例えば、フランス、ナイジェリア、インド、ブラジル、東ティモール、米国、パラグアイ、シンガポール、ベルギー、イタリア、モンゴルなどから司教、大司教、神学者が新枢機卿に選ばれている。
枢機卿の出身地域別にみると、欧州出身枢機卿の数は107人で最大グループだ。107人のうち54人が選挙権を有している。次いで米州から60人、内38人が選挙権を有する。第3グループはアジアで30人の枢機卿、20人が80歳未満で選挙権を有する。残りはアフリカで27人の枢機卿、17人が選挙権、オセアニアは枢機卿5人で選挙人は3人だ。