失われた脳細胞も補充できるかもしれない
今回の研究によってアヤワスカには抗うつ作用だけでなく、認知機能の増進作用もあることが判明しました。
マウスでの認知機能の向上がヒトでも当てはまる場合、アヤワスカはスマートドラッグ(頭が良くなる薬)として利用が可能かもしれません。
アルツハイマー病やパーキンソン病には脳内の特定のニューロンの死がかかわっていることがわかっています。
もしアヤワスカによって死んで失われたぶんの脳細胞を補充することができれば、病状の進行を遅らせるだけでなく、逆に病状を回復されられるかもしれません。
さらに今回の研究では、アヤワスカの薬としての作用を残しつつ、幻覚剤としての働きを抑える方法が提言されており、遠くない将来、脳疾患に対する根本的な治療薬として利用可能になるでしょう。
参考文献
scitechdaily
提供元・ナゾロジー
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