仕事の場面でもプライベートでも、何かにつけて向上心がない人はいます。しかし、そのままの状態が悪いという訳ではありませんが、評価されにくいというのもまた事実です。本記事では、向上心がない人はなぜ頑張らないのか、その心理や改善するための方法を解説します。
目次
向上心がない人の心理とは
向上心がない人に見られる特徴
向上心がない人の心理とは

向上心という言葉は、どこかで何度か聞いた事があるでしょう。自分の能力や技術を今以上に高めようとする意志や気持ちの事を指し、常に何かしらの努力をしていたりするものですが、この向上心がない人というのも居ます。
心理①現状に満足している

その心理としてまず挙げられるのは、現状に満足している事です。向上心がある人というのは、言い換えれば現状に満足できていない人であるとも言えます。だからこそ、今以上の能力や技術を身に付けようと、知識を得たりするわけです。
では向上心の無い人はどうかというと、今の現状の自分に満足しているのです。満足していればそれ以上を求める事もありませんので、何かの努力を積み重ねたりといった気持ちになる事もありません。
そういった人は、特段大きな悩みや不安を抱えていない場合も多いです。悩みなどが無いからこそ努力をしなくても良い、向上しなくても良いと考えるので、ある意味心中穏やかなままなのかもしれません。
心理②自信がない

続いて、自身が無い事も挙げられます。基本的に向上心の無い人というのは、自己肯定感や自己評価が低く自信というものを持ち合わせていません。それは、新しい事に挑戦しても、成功できるという自信が持てていないからです。
元から自己肯定感の低い人というのは「どうせやっても無駄」「失敗するに決まっている」というように何もしないうちから諦めている事が多いです。こういった自信の無さから、目標を持ったり努力をしたりといった事が出来ません。
心の底で向上したいという気持ちがあっても、出来なくなっているケースもあります。周りで向上心のある人を見ては、自分の不甲斐なさが余計に目立ってさらに自信を無くす事が続いています。
心理③自分は頑張っていると感じている

周りから向上心がない、もっとやる気を出してほしい等と言われても、当人はあまり気にする事はありません。なぜならばそれらはしょせん他人の言う事であって、自分では頑張っていると感じているからです。
実際には何かしらの努力をしていて、それを表立って見せていないだけかもしれませんし、または程度が低いのかもしれません。なんにしても、当人的には頑張っていると考えています。
向上心の高さ自体も人によって異なりますから、そう考えると向上心が本当の意味でゼロとは言い切れない可能性もあります。
心理④変化を恐れている

もう1つ、変化を恐れている事も挙げられます。向上心がないのは、今の状態から変わるのを恐れている所為でもあります。それが前述した現状の満足にもつながっており、毎日の代り映えの無い仕事をこなしている状態に安心しているのです。
言い換えれば、保守的な人間であるとも言えます。変化というものに対しては、誰であっても少なからず恐怖心を覚えるものです。しかし、成功するのも失敗するのも相応のリスクを背負っているからでもあります。
結果が成功すればそれで良いですし、失敗してもそれは経験になります。しかし、現状に満足をしているとそういった変化そのものが怖くなり、結局何もしないままなので向上心がないと言われてしまうのです。
向上心がない人に見られる特徴

自信のなさや現状に対しての満足など、誰もに当てはまってもおかしくない心理がありました。向上心がない人は、その人自身に理由や原因がある事も考えられますので、続いては特徴について解説していきます。
向上心がない人の特徴①自己肯定感が低い

まず、自己肯定感の低さが挙げられます。心理の中で自信のなさを挙げていましたが、こちらにもストレートに直結しています。自己肯定感の低さから「何をしてもうまく行かない」「やっても無駄になる・失敗する」と思い込んでいます。
実際には単に思い込んでいるだけであって、何もしていないし始まってもいないので結果がどうなるかは分かりません。しかし、最初からあきらめムードになってしまっているので、そもそも新しく挑戦を使用とする気持ちにもなれないのです。
向上心がない人の特徴②目標や夢がない

目標や夢といったものをこれと言って持ち合わせていないのも、向上心がない人の特徴です。そもそもそういったものを自分の中に持っているのであれば、目標に向かって具体的な努力を思い描き、取り組んでいる筈です。
これもやはり、現状維持で良いと思っている考えが影響しているところがあります。今の時点で特段問題などが見受けられないのであれば、それ以上の事を求めたりしないのです。
向上心がない人は、ある一定の水準まで到達すると「これ以上はやらなくても構わない」と考えます。その為に、仮に現状に問題が見つかったとしても、改善のために努力しようとはしないのです。
向上心がない人の特徴③周囲への関心や興味が薄い

人や物など、周囲への関心や興味といったものに関しても希薄になりがちです。身の回りの他人はもちろんの事、仕事であってもプライベートであっても、程度がひどければ自分自身に対しての関心もありません。
自分に対しての関心というのは、例えばファッションに関する興味などが該当します。お洒落や見た目を磨くための努力は誰でもできますが、そういった事に関心が薄いので自分を磨こうという意識もなくなります。
仮に男女の付き合いの中で向上心を持っていれば、片方が頑張っている姿を見てもう片方も触発されたりします。これがどちらかに向上心がないと、相手が何をしていてもお構いなし、という状態にもなってしまいます。
向上心がない人の特徴④めんどくさがり

面倒臭がりなことも、向上心がない人の分かりやすい特徴の1つです。仮に向上心があったとしても、何かを成し遂げようと思った時にはそれ相応の覚悟と、そして努力が必要になります。
向上心がない人も、一瞬だけは何かを使用という気持ちは生まれるのですが「やるのが面倒くさい」「やり続けられなさそう」といったマイナスな考え方がすぐに浮かんできて、結局何もしないままという流れが非常に多いです。
すなわち、行動することそのものが面倒になっている傾向があります。面倒なことを自分から進んでやるよりは、今のままの方が良いと思って楽な方向へと流れていきます。
向上心がない人の特徴⑤自分と向き合う努力をしていない

自分と向き合う、という事は、具体的に何を意味するでしょうか?客観的に自分を見つめ直して、長所は何か、短所は何か、そしてこれから改善していくべき点は何なのか、という自分に関する情報を自覚する、とも言えます。
特に短所というのは他人でも自分でも同じく目立ちがちで、基本的にはその短所や弱点をどう補うかを考え、改善する事で自己を成長させられます。これも向上心があってこそなのですが、無い人はそもそも自分と向き合う事をしません。
これもやはり、現状に対しての満足が影響している可能性が高いです。今特別に大きな問題が起きていないのであれば、仮に自分に短所や問題があったとしても改善しなくても良いと考えます。