子どもが遊びに夢中になっているときや、テレビに集中しているときなどに声をかけても、反応が返ってこないことはありませんか?しばらく様子を見て、再度声がけをすることもできますが、夕飯時や外出したいときなど、すぐに話を聞いてもらいたいタイミングもありますよね。

 今回は、保育士も実践する、子どもの耳に届きやすくなる声がけの方法を紹介します。簡単にできるものばかりなので、ぜひご家庭でチャレンジしてみてください。

■ 子どもが反応してくれない理由は2つ

 子どもに声をかけても、返事をしてくれない理由は、大きく分けて2つのパターンが考えられます。

 1つ目は、本当に聞こえていない場合。声をかけられたときに全く聞こえていなかったといった経験は誰でもあるはず。集中力が高い子どもなら、遊びやテレビに夢中で、全く聞こえていないことがあっても不思議ではありません。

 もう1つは、聞こえているけれど反応したくない場合。「ご飯ができたから来て欲しい」「外出するから服を着替えて欲しい」など、こちらの要望を伝えても反応がない場合は、うっすらと聞こえてはいるものの、要望に応えたくない、言われた行動に移りたくないといった理由で、返事をしてくれないパターンが考えられます。

 声をかけても反応してくれないときは、「子どもの興味を惹く」ことと、「次の行動に移りたくなるような言葉選び」が大切です。具体例を6つ紹介していきます。

■ 低い声で話してみる

 赤ちゃんは、ママのお腹の中にいる頃から聴覚が発達していると言われています。人間は、小さな頃から抑揚やリズム、音の高低を敏感に感じとることができるそう。

 子どもにとって、耳慣れないママの低い声は、すんなり耳に届くことがあります。低い声だけでなく、裏声を使っても同じ効果がありそうです。