目次
スズキ アドレスV125G 発電不良修理の部品総額は1万3000円!
さっそくですが、修理のスタートです
・エンジンマウントを抜いてエンジンをズラす必要あり!
・ついにステーターコイルが出現!
スズキ アドレスV125G 発電不良修理の部品総額は1万3000円!
不動1万円で購入し、修理に取り組んでいるアドレスV125Gですが、先日の無理矢理故障診断でどうやら発電の根幹部分であるステーターコイルが怪しいということが判明しました。
ステーターコイルは非純正のサードパーティ品が安価に販売されているのですが、ここで部品の不良によって修理が頓挫すると悲しいので、純正品を購入しました。
純正の補修部品ステーターコイルとガスケットで13000円くらいに到達し、すでに車体価格を超えました。
これで後戻りはできず、発電不良が直らなければさらに追加投資が必要になってしまいます。
ボロバイクの沼ですね……。
これが何百万もするプレミアバイクでしたら追加投資も納得なのですが、無駄に投資を続けるとそのうち新車が買えてしまいそうなので、今回の最小の部品交換で寛解するのを祈る気持ちなのです。
スクーターのステーターコイルの交換はけっこう面倒で、というかスクーターの整備は外装を外すのがスタートになるので何をするにしても煩わしいものです。
さっそくですが、修理のスタートです
まずはエンジンオイルを抜き取ります。
抜く前に量を確認してみましたが、これが非常に少なかったのでステーターコイルの故障原因がここにありそうな気が……。
つまり、オイルが少なかったからステーターコイルの冷却がうまく行かず、焼損したのではないかと疑われます。
続いて外装を外しますが、何本もあるビスを外すのは電ドラボールが大活躍!スクーターのメンテするなら買ったほうが良いです。持っておいた方が良いです。
作業性優先でメットインやテール周囲のカウリングなど本来外す必要のない部分まで外して作業を進めます。
エンジンマウントを抜いてエンジンをズラす必要あり!
アドレスV125Gの場合、ステーターコイルが収まるエンジンカバーの手前にフレームが通っているので、エンジンマウントを外してエンジン自体を後方にずらさなければなりません。
しかし、スクーターはエンジンの下部にダイレクトにセンタースタンドが付いているので、フレームが自立できなくなり非常に不安定になってしまいます。
そこでフレームを下から支えるジャッキを使用しました。これで転倒の不安もなく安定作業できました。
エンジンマウントを抜き取りました。
これがかなり高トルクで締まっており、なんとエクステンションの先端が折れました。
空冷ファンのカバーはバキバキに割れています。欠損部分も多く補修も無理そうなので新しいカバーが欲しいところです。このままだとエンジン冷却効率が落ちそうな気がします。
カバーが外れると空冷のファンが現れました。ここでマフラーも外さなきゃいけないことに気づいて外しました。
ファンは3点のボルトで留まっているので、センターの6角をメガネレンチで固定して回り止めするようです。なかなか優しい構造です。
外れました。
今度はクランクエンドのナットを外します。緩めようとすると回ってしまうので、プーリーホルダーで回り止めします。またまた優しい構造です。
カバーのボルトを全部外すと
カバーが外れました。
ついにステーターコイルが出現!
白日の下に顕になったステーターコイルは煮染められた様に黒く、部分的に焦げているところが見られます。そばやうどんの汁の色がこの色だったら関西人は激昂するような色です。
新品と比べれば一目瞭然なのです。これは熱で焼損、つまりショートという原因が濃厚と思われます。
ちなみに、修理のために購入した純正部品は、ステーターコイルとカバーのガスケットとクランクエンドのシールです。
クランクのシール部分からは特にオイル漏れなどは無かったのですが、この先何度もカバーを外すことは避けたいので、新品に交換しておきました。古いのはやはり硬化しているような印象であります。
ステーターコイルを交換して、カバーにセットします。
コイルの配線の出口部分にはシリコン系のガスケットを塗布しておきます。これは基本中の基本すね。
新品パーツを組み付けたカバーができあがりましたので、車体に復元します。