傷が早く治るメカニズム
魚や哺乳類では、皮膚が傷つくと「リーダー細胞」と呼ばれる、細胞たちの行動を先導する細胞を先頭に、上皮細胞が集団で傷を塞ごうとします。
このときヒトの場合では、特定のリーダー細胞が後続の細胞たちを引っ張り、傷の治癒を行う部分がアメーバ状に広がっていきます。
しかし魚では、リーダー細胞同士が数珠つなぎになって円状に拡大していきます。さらに連携したリーダー細胞が後続の細胞を引っ張り、新たなリーダーとして先端に置くことで、スピーディーに傷口を細胞で覆っていくということが分かったそうです。(『秘密は「リーダー細胞」、魚が傷を治すスピードは人の50倍…傷痕残さない治療法研究へ』読売新聞 2022.5.19)

(画像=サカナの外傷は人間より50倍早く治る? ヒトの治療への応用にも期待ヒト治療にも応用が可能か(提供:PhotoAC)、『TSURINEWS』より 引用)
今回「傷が早く治るメカニズム」が判明したので、これからは「傷がきれいに治癒する」点に着目し、研究を進めるそうです。これが明らかにできれば、傷痕を残さない治療法の開発につながる可能性があるとのことで、我々一般人としても期待が高まりますね。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
提供元・TSURINEWS
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