バイク用レインスーツと一般的なレインウエアとの違いとは?
ここまではレインスーツの素材的なお話しでした。
じゃあ、バイク用のレインスーツの特徴的な部分は?と思いますよね。
連載の第2回目でライディングジャケットの形についてお話ししました。
ライディングジャケットは乗車時の姿勢に合わせ立体裁断が採用されています。
レインスーツも同様でその上着の方も袖が立体裁断を採用しています。
一番わかりやすいのは〝パンツ〟なんです。
お尻部分は水の侵入が一番しやすく、バイクをまたぐ動作などでテンションが掛かる部分でもあります。
ですので弊社のレインパンツは お尻の部分には切り替えがない仕様になっています。
それと裾丈の長さです。
普通に歩く分には非常に長く、余ってしまう感じがしますが、
バイクにまたがった状態で使用することを目的としてますのであえて長めで作られています。
なぜなら、またがるとかなり裾が吊られるからなんですね。
だってくるぶしの出るレインスーツは嫌じゃないですか! 笑
それともう一つ。
膝の部分をダーツで立体にしており、膝を曲げやすくしたり
バイクに乗りやすい加工がしてあるのが特徴です。
私個人としては レインパンツでそのレインの良し悪しが決まると思っております。
それぐらいレインスーツにとってパンツは重要なんです。
レイングローブの作りと特徴とは?
では次に、レインスーツ同様、雨のライディングで欠かせないレイングローブについてお話しします。
割と市民権を得つつあるレイングローブ。
グローブの細かい話は次回するとして(笑)、レイングローブって何が特徴なの?と言うとこから。
グローブを防水にする場合、防水フィルムを表生地と裏地の間に挟む方法がメインになります。
これがその防水フィルムになります。
まぁ なんといいますか……何かを想像させるふざけた形をしてますが、
指先に付いてる突起は、防水フィルムが本体の指先から抜けない様にするための縫いしろなんです。
弊社の場合、冬物はほとんどの物にこのフィルムが入ってます。
では なぜ冬物の防水グローブはレイングローブとして売ってないのか?
これは単純な理由で、
中綿が入っているかどうかなんです。
基本レイングローブはオールシーズンモデルとしで作られてます。
夏の時期はそのままで使用、初冬の時期にはインナーグローブを入れて使用。
そんな使い方を考えて考えているからなんです。
雨の日だからこそ操作しやすいダイレクト感のあるつけ心地が必要です。
夏場でも身体が濡れたままバイクで走行していると、
走行風に当たっていることで体温が低下し、
運動能力や意識の低下を招いてしまいます!!